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#68 スーパーマーケット教材研究へ

スーパーマーケットへ教材研究へ
今回はインタビューなどはせず、さらっと足を運んでみるだけに留めました。


スーパーマーケットの定義

日本セルフサービス協会は、スーパーマーケットについて

単独経営のもとにセルフサービス方式を採用している総合食料品小売店で、年間売り上げ一億円以上

折戸功(2007)『食品スーパー店長のための実践店舗運営ハンドブック』p.17

と定義しているようです。セルフサービス方式とは、簡単にいうと、客が買い物カゴに商品を自分で入れて勘定することで、今では当たり前ですが、アメリカが1930年代に生み出したシステムだそうです。それまでは、客対店員が1対1で対応して商品を買っていました。

スーパーマーケットの工夫

教科書にもよく載っている工夫。今回改めてスーパーに入って色々思ったことをつらつらと書いていきたいと思います。
今回お邪魔したのは、地域密着型のスーパー。

・プリペイドカードの導入
・生産者情報の表示
・カット野菜など、「忙しいママ」への強い味方アピール
・曜日ごとのお得セール
・電子掲示板(テレビ)による動く広告記事
・夏だからこその「涼味」の売り出し
・「低価格宣言」のチラシ
・「当店では〇〇にこだわっています」のポスター(POP)
・地元の食材コーナー
・「インスタはじめました」
・地元のスポーツチームのレシートを入れる謎のスペース
・セルフレジ
・レシピのQRコード
・スタッフの一押しPOP
などなど

陳列の工夫など、教科書レベル以外のポイントを書いてみました。
まとめていくと、

1 プリペイドカードの導入

最近、ポイントカードやプリペイドカードを導入しているお店が多いみたい。独自のカードを作り、他のお店に行かないようにする狙いがあると思いますが、茨城県の「カスミ」は、導入した理由を、

プリペイドカードの導入は、アプリの利用はスマホに慣れている世代にとっては、便利な反面、高齢者にとってはハードルが高いことを踏まえたもの。

加藤ほか(2023)『激流 生存競争が本格化 食品スーパー19社の経営戦力』

と言われています。つまり、アプリや電子決済を苦手とする高齢者の方に向けた取り組みだということです

イオンなどの大型にもあるのでしょうか?聞いてみよう!!もしなければ、地元特化型のスーパーの特色として、教材化するポイントかもしれません。

2 季節もののの売り出し、地元の食材を使った商品の売り出し

四季のある日本にとって欠かせない工夫です。今ではスイカや素麺などが売り出されていましたが、地元の食材を後押しするコーナーもありました。

しかし、どうしてそこまで地域・地元にこだわるのか。
季節ものは、「旬」ですから推すのはわかりますが・・・
地元の人に地元の食材を推すメリットとは。道の駅などなら、他の地域から来た人に買ってもらえると思うのですが・・・
地産地消ということでしょうか。これも聞いてみよう!

4 SNSの活用

「インスタはじめました!!」のチラシがお店の中にたくさん!
これは誰に、何のためにしているのか。しかもレシピなども発信しているそうです。ちょっと一回覗いてみよう。そしてフォローしよう!

5 当店こだわりのPOP

これも面白かったのですが、「惣菜担当の〇〇さんのおすすめ!」みたいな感じで、働かれている人のおすすめが書かれているPOPがたくさんありました。これもイオンにはなさそうです!!聞いてみよう!!

6 忙しい主婦へ向けた売り出し

主婦が困る5つのことが整理されていました。

・メニューを考えるのが面倒
・買い物するのが面倒
・下ごしらえが面倒
・クッキングが面倒
・後片付けが面倒

折戸功(2007)『食品スーパー店長のための実践店舗運営ハンドブック』p.26

この5つの「面倒」を解決するのがスーパーマーケットと言ってもいいかもしれません。食材の栄養素や料理のメニュー、量が調整された食材、加工された新鮮な食べ物など、ありとあらゆるものがあります。やはり、主婦の味方がスーパーなのかもしれません。

7 セルフレジ

イオンのような完全なセルフレジではなかったですが、会計後の支払いをするのがセルフレジとなっていました。
イオンは完全にセルフレジで、バーコードの提示から全て客がしていきます。
人との触れ合いの点で、どちらが良いのかわかりません。あえて、会計に人を入れて、支払いだけ機械にしているのか。しかし、人件費という視点で見ると・・・イオンはそこを狙っているのでしょうか。これも聞いてみよう!!!

8 地元の団体との協力

これが一番面白かったのですが、地元のスポーツチームなどが購入したレシートを入れる箱があったのです。一体何のために?合計を勘定されて表にされていました?どれだけ地元にお金を落としたということでしょうか。
チームからしたら、そんなことされたらどんどん書いたくなるのは確かですが。
地元と協力した取り組みだとしたら、これは大きな教材化のポイントとなるでしょう!!聞いてみよう!!


今回フィールドワークしてたくさん問いが生まれました!!今度はアポを取って、店長さんにお話を聞いてみたいと思います!!

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