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心が動いた瞬間を捉えた300文字作文②

『52ヘルツのクジラたち』より

「ひとというのは最初こそ貰う側やけんど、いずれは与える側にならないかん。いつまでも、貰ってばかりじゃいかんのよ。親になれば、尚のこと。」
家族から「虐待」を受けて育った主人公の女性と、今母親から「虐待」を受けている中学生の少年が出会い、物語が進んでいく。上のセリフは、中学生の少年を虐待をしている母親について、近所のお婆さんが言ったセリフ。
人は生まれた時、親を含めたくさんの人に祝福され、愛情など、いろいろなものを貰って育つ。しかし、それがいつまでも続くとは限らない。これまで誰かが与えてくれたように、いつか自分が与える側になる日がくる。「親」に限らず「大人」になるって、そういうことなのかもしれない。

2回目の300文字作文。
今回は小説を読んで心が動いたことを300文字で表してみた。
子育てをするようになっている自分に刺さる言葉だった。おそらく、子育てをしていなかったら、刺さっていなかったかもしれない。


学校でも国語の学習で、心が動いたことを最後に書かせる授業があるけど、300文字などの字数制限を設けることで、より言葉が厳選されて、物語の本質に迫っていけるかもしれない。


300文字作文について、詳しくはこちら↓
https://vignetters.net/?p=101

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