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chiaki的、占いにおける行動指針

 調子に乗ってnoteに登録してきちゃった。店舗に所属する占い師としては今月末に辞めるので、これからの私自身の身の振り方などもご紹介しつつ、私の占い観について、思うところをつらつらと書き記しますので、もし気が向いたら読んでみてください。

 私が占いの力を真正面から感じたのは、22歳の時。ちょうどその頃からゲッターズ飯田さんが流行り始めていて、著書「ボーダーを着る女は95%モテない!」が本屋さんに並んでいました。

 当時、今よりも芋であり、今よりも容姿になんのこだわりもなく、恋愛にもコンプレックスしかなかった私は、そのタイトルを見て「これ私のことじゃん」と思い手に取り、そして本に書いてあったもう一つのこと「リュックを使う女はモテない」にも該当することに気が付き

 じゃあ、これをやめてみたら、モテたりするのかな。と思ってやってみたのです。

 そしたらフツーに男友達ができて、処女も喪失しました(当時はれっきとした穴モテだけどね)

 ゲッターズ飯田さんのこの本って、いわゆる観相学(人相とか動きとかで性格を推測するもの)というやつをできうる限りキャッチーにし、わかりやすく、手に取りやすくしたものだと思うのですが、そこに書いてあることをしたり、やめたりする。それだけでこんなに変わるのか〜と、冷静に考えていた記憶があります。(むかしの本だけどもし気が向いたら読んでみてね、20分かそこらで読めますゆえ)

 そんな入り口から占いに触れたため、当初は(というか今も)カウンセリングであるとか、寄り添いであるとか、もちろん人として突き放すとかはしないけれども、占いそのものとの関係性を持たせることに意義を感じないので、私の鑑定はそのようになることが多いと思います。(一時、カウンセリングであったり傾聴スキルについて考えていたのは、所属していた占いの館の方針に合わせるためでした)(アゲ鑑定しろ、と社長に言われる研修)(社長のメンタルが落ちている日は3時間みっちり社長の愚痴を聞かねばならぬ研修)(14時から17時までなのに知らぬ間に18時半とかもザラ)(予定が立てられず困る)(これ、行く意味あるのか?と同期と話した帰り道)(同期の鑑定士たち、もうほぼ店舗に出てない)

 ちょっと愚痴ってもいいですか。占い師ってこの世にごまんといて、それぞれの行動理念があり、みなさま、自分のそれにそって活動していらっしゃると思うのですが、私が働いていたところの占い館って「安全基地になろう」が行動理念なのです。

 その気持ちはとてもよくわかります。コロナも始まって、人との関係性が希薄になってきた今、自分の味方になってくれる人を求めてきてくれる。それはすごくわかります。人生においても大切だし、商売としても成功していると思う。

 でも、その中で「あそこに3年通ったけど現状は何も変わらなかった、むしろ悪化した」という人も、ちらほらいるわけです。

 3年って、仮に月に1回、60分来ていたとしたら、36万円。この金額を消費して、何にも変わっていない。もちろん、占いを活用して人生が好転していった人もいると思う。心が軽くなり、またその恋をがんばろうと前向きに思える人もいると思う。

 でもね、私がいたところね。トップに立っている鑑定士が「もうやめたいって言っているお客様からイエスを引き出すのが快感」って言っちゃうくらいの人なのよね。つまりは「すごいクズでお金もなくて女遊びもだらしない男だったから、もう好きになるのやめようと思っている」と言っているお客様の恋愛を諦めさせないようにし、また通ってもらうことを是としているってこと。(実際に、私のところに通ってくれていた人、諦める方向性で鑑定を進めていたのにこの人に入って超モヤモヤしてしまった、とやり直しに来てくださいました。)

 私は、占いはずっとするものだとは思っていません。いつか卒業するもの、もしくは数年に一度、確認しにくるものであり、常用するものではないと思っています。占いの結果だけをみて、それだけを信じ、現実は彼から未読スルーなことを無視する人を作りたくはないのです。
 決めるのは私ではなく、あなた。どうしたいか考えて、実際に行動するのもあなたです。自分で考えることを放棄し、占いに依存するようなことがあってはなりません。

 医者と同じで、本当はヒマなほうがいい職業ですから。

 だからこそ、そういうふうにご案内できるよう、技術を高めていきたいと思っています。

 この辺りが私の占いにおける行動指針かしら。かしこ。

Chiaki

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