第8章 絶命日パーティ 3
ピーブズはこの学校のポルターガイストだ。ニヤニヤしながら空中を漂い、大騒ぎを引き起こしたり、みんなを困らせるのを生き甲斐にしている厄介者だった。ハリーはピーブズが好きではなかったが、今はそのタイミングのよさに感謝しないわけにはいかなかった。ピーブズが何をしでかしたにせよ(あの音では今度は何かとても大きな物を壊したようだ)、フィルチがそちらに気を取られて、ハリーのことを忘れてくれるかもしれない。
フィルチが戻るまで待たなきゃいけないだろうな、と思いながら、ハリーは机の脇にあっ