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ハリー・ポッターと秘密の部屋

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「したーに、下に、まっこと邪悪な魔法使い、スリザリンの継承者様のお通りだ…」
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2023年8月の記事一覧

第9章 壁に掛かれた文字 1

「なんだ、なんだ?何事だ?」 マルフォイの大声に引き寄せられたに違いない。アーガス・フィ…

たろ
1年前
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第8章 絶命日パーティ 8

「…引き裂いてやる…八つ裂きにしてやる…殺してやる…」 あの声と同じだ。ロックハートの部…

たろ
1年前
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第8章 絶命日パーティ 7

「なんとまあ」ハーマイオニーが悲しそうに言った。 今度は「ほとんど首無しニック」が人混み…

たろ
1年前
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第8章 絶命日パーティ 6

吐き気のするような臭いだ。しゃれた銀の盆に置かれた魚は腐り、銀の丸盆に山盛りのケーキは真…

たろ
1年前
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第8章 絶命日パーティ 5

ハロウィーンが近づくにつれ、ハリーは絶命日パーティに出席するなどと、軽率に約束してしまっ…

たろ
1年前
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第8章 絶命日パーティ 4

「ハリー!ハリー!うまくいったかい?」 「ほとんど首無しニック」が教室から滑るように現れ…

たろ
1年前
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第8章 絶命日パーティ 3

ピーブズはこの学校のポルターガイストだ。ニヤニヤしながら空中を漂い、大騒ぎを引き起こしたり、みんなを困らせるのを生き甲斐にしている厄介者だった。ハリーはピーブズが好きではなかったが、今はそのタイミングのよさに感謝しないわけにはいかなかった。ピーブズが何をしでかしたにせよ(あの音では今度は何かとても大きな物を壊したようだ)、フィルチがそちらに気を取られて、ハリーのことを忘れてくれるかもしれない。 フィルチが戻るまで待たなきゃいけないだろうな、と思いながら、ハリーは机の脇にあっ

第8章 絶命日パーティ 2

ミセス・ノリス__管理人のアーガス・フィルチが、生徒たちとの果てしなき戦いに、いわば助手…

たろ
1年前
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第8章 絶命日パーティ 1

十月がやってきた__校庭や城の中に湿った冷たい空気を撒き散らしながら。 校医のマダム・ポ…

たろ
1年前
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第7章 穢れた血と幽かな声 10

ドアはすぐにパッと開かれ、ロックハートがニッコリとハリーを見下ろした。 「おや、いたずら…

たろ
1年前
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第7章 穢れた血と幽かな声 9

「よーく育っとろう?ハロウィーンの祭用だ…そのころまでにはいい大きさになるぞ」 ハグリッ…

たろ
1年前
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第7章 穢れた血と幽かな声 8

「言ったわよ。でも、どういう意味だかわたしは知らない。もちろん、ものすごく失礼な言葉だと…

たろ
1年前
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第7章 穢れた血と幽かな声 7

ハグリッドがすぐに出てきた。不機嫌な顔だったが、客が誰だかわかった途端、パッと顔が輝いた…

たろ
1年前
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第7章 穢れた血と幽かな声 6

バーンという大きな音が競技場にこだまし、緑の閃光が、ロンの杖先ではなく反対側から飛び出し、ロンの胃のあたりに当たった。ロンはよろめいて芝生の上に尻もちをついた。 「ロン!ロン!大丈夫?」ハーマイオニーが悲鳴をあげた。 ロンは口を開いたが、言葉が出てこない。くぁりにとてつもないゲップが一発と、ナメクジが数匹ボタボタと膝にこぼれ落ちた。 スリザリン・チームは笑い転げた。フリントなど、新品の箒にすがって腹をよじって笑い、マルフォイは四つん這いになり、拳で地面を叩きながら笑っていた