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ありがとうについての誤解

写真と本文はずっと関係ないスタイルです。

お前は〇〇には感謝しないといけないな!って他人に言われて、苦しくなってしまったことはありませんか。

マナーとして子供の頃に「ありがとうは?」と言われてきた人は少なくないのではないでしょうか。もちろん、コミュニケーションとして感謝の気持ちを伝えるのは良いことなので、それ自体は当然人生の初心者へ教えられるものなのですが、これは感謝のプロセスが一つ抜けているので、ありがとうへの誤解が生じやすくなります。

ここで省略されているのは「良かったね〜」です。それは説教ではなく、まず、祝福なのです。

ありがとうは漢字で書くと有り難うです。有ることが難しいもの。貴重なもの。つまり幸運です。
感謝が生まれる時は、まず、自分が幸運であることを実感して、あ〜よかった
と、幸せを噛み締めたり、安心したりすることが必要です。

それをすっ飛ばして、〇〇には感謝しないといけないな!となると、自分が幸運である以前に、感謝出来ていない、あるいは十分に表せていない自分は、傲慢で有るとか、礼儀知らずだとか、あるいはもっと重症だとこの状態は身の丈に合わないのではないかと言う気持ちになってしまうことがあります。

特に病気療養をしていたり、学生だったり、仕事をしていないなど、一般的に弱い立場とされる人であるなら尚更です。

感謝することはいいことですが、それは、自分の心が幸せを確認したり、安心したりして初めて生まれるものです。

他人に押し付けられて、義務や礼儀のために発生させるものではありません。ありがたいなと思うのは、あなたの感情です。感情は他人にコントロールされるものではありません。(ありがとうと言うのは礼儀です。これはしたほうがいいです。人間関係が円滑になるからね。まぁまたそれは別の話)

幸せを感じられない状態なら感謝なんてしなくてもいいのです。と言うか、できないのが自然です。

あなたの心はあなただけのものです。エネルギーが足りない時や、深く傷ついた時は、他人に感謝することは難しいものです。今この瞬間に、幸運に気づけなかったとしても、いつか未来の安全な場所で好きな時に振り返って見つけることができます。

この先お節介な他人に感謝を促された時は、脳の中でそこに省略された「良かったね〜!」を爆音で再生してください。もし、ほんの少しでも、ああ、良かったのかな・・・?って思えたのなら、あなたの心の状態は回復してきている証拠です。安心してください。恵みを味わってください。あなたにも何度でも幸せが訪れます。それは当たり前のことです。

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