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異邦人/カミュ 人を一人殺しといて不条理って、そりゃないだろ

 何年か前の正月に父親が死んだ。56歳だった。
死因はクモ膜下出血。私は高校卒業と同時に独立して、弟達も次々独立して行ったので、父親は一人暮らしだった。
 最初に発見したのは父さんの彼女さんで、父さんの家に到着した時には、警察と消防と、弟達とで、6畳一間のアパートは思い空気でぎゅうぎゅうだった。
警察や消防がひとっ通り調べが終わると、今度は警察から紹介された葬儀屋がやってきた。父さんは担架で運ばれて行った。
主がいなくなった部屋を、私どもは片付けていった。
1月6日には、仕事が始まるからだ。
 父さんが死んだ次の日、産廃業者を呼んで父さんのものを全て処分した。父さんの終の住処はからっぽになった。父さんが死んでた場所を見ながら、仕事始めに間に合いそうでほっとしたのを覚えてる。と、ここまで書いておいて、この話に何も意味は無いです。

まぁ、しかし異常事態に陥った人って、普通にしようと、普通に振舞おうと思って行動するらしく、今考えると、とても異常だったなぁと思います。
父親が死んだその日に、家を片付け始めるのは、コナンに出てくる真犯人だけです。

で、ここからが本題なんですけど、異邦人では1行目でお母さんが死にます。
それで、主人公は養老院に向かうわけなんですが、死んだお母さんと対面した時、泣かなかった事、次の日に海に行ったこと、などが、本編中の裁判で問題になっていきます。

 検事さんが大手を振って演説をしているので、裁判の仕組みが日本とちょっと違うのかもなぁーと。そこんとこが気になって、すごい重要なシーンなのに没入することができませんでした。

 カミュさんは不条理がテーマなんだそうなんですけど、人を一人殺しといて、不条理とは何事だ!ってちょっと読み終わった後思いました。
母親が死んだこと
母親が死んですぐに海に行ったこと
映画に行ったこと

これら全て意味ないです。って言っている風でもなくて、どこが不条理なんだ。と思ったという感じです。

どこか自分の読み方が甘いんだろうなとは思う。思うけど、不条理さはあんまり感じられなかったなぁと。
喪に服さず不義理な人だなぁって思いました。

解説しているYouTubeなどを、ちょこちょこ見始めてるので、それに対して私がどう思ったってのを文字にして残そうと思います。

面白いのか面白くないのかハッキリしないけど、また読みたいなぁって思う本でした。ありがとうございました。

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