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Pentax K-1Ⅱを一か月ほど使った感想

前回、Pentax K-1Ⅱ購入報告の記事を書いてから約一月が経ちました。購入以後、仕事で忙しく好きなように撮影できないことはあれど、カメラライフを満喫しております。

さて、この記事ではそのK-1Ⅱに対する今のところの感想をまとめてみたいと思います。なお、この記事で述べることはあくまでも私の主観ですのであしからずご了承ください。


良い点①:手振れ補正がよく効く

ちょっと驚いてしまうくらい手振れ補正が効きます。

一般的によく言われる手振れの目安としては1/焦点距離秒というものです。片手でラフにシャッターを切るとさすがにブレは激しくなりますが、ただ両手持ちで撮影した場合は、1/10までは全然余裕で使える、しっかりとカメラを保持すれば1/5、手すりなどに腕を置ける環境であれば1秒でもいける、といった感じです(下の写真は手持ち1/5秒です)。

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この点についてはまた検証して記事を作成したいと思っています。


良い点②:高感度に強い

ペンタックスが謳っている通り、高感度に強いと思います。

こちらもまた主観で申し訳ないのですが、ISO6400くらいまではまったく問題にならないと感じます。明るい場所など高感度ノイズが目立たない場面であれば12800を超えてもノイズがあまり気にならないですね(明るい場所でISO上げるのかっていう話ではありますが)。

①であげた手振れ補正と合わせて、光量が少ない場面での撮影がとてもやりやすいですね。

高感度耐性についても、検証記事を出せればと思っております。ちなみにこの写真↓がISO25600です。

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(ただ、購入前におもっていたほど強くはなかったかな、というのが正直な本音です。これについては後述)


良い点③:AFがそれほど悪くない

ペンタックスと言われるとほぼセットで言われているのがAFが悪いという点。

しかし、個人的にはそれほど悪くないです。というのも、私はだいたいスポットAF(画面ど真ん中の小さいポイントに合焦するAF)というものを使っているので、それほどAFに不満を持たないんですよね。そんな私には、速度も十分なこのAFで満足しています。

ただコントラストAFを除いては、ですけど。。。後述。


良い点④:カスタムイメージが楽しい

カスタムイメージという、フジフィルムでいうフィルムシミュレーションみたいな機能があるのですが、これが楽しい。私のお気に入りはふわっとした、さらにどこかノスタルジックな質感がだせる「ほのか」と、渋い質感が出せる「銀残し」です。

(ペンタックスは割とカメラでの絵作りに力を入れているのか、それぞれのカスタムイメージに対してキーや色味をいじれたり、それにカメラ内RAW現像も充実しているのですが、私は勉強不足でまだ全然使いこなせていません。)


良い点⑤:グリップとシャッターが良い

正直これが一番良いところです。

K-1Ⅱのボディはグリップが深くて本当にしっくりくるんですよね。このおかげだと思いますが、撮影中はボディの重さをあまり感じません。とにかく、なにも撮らなくてもなんとなく握っていたくなります。

それに加えて素晴らしいのがシャッターフィーリング。これは主観でしかありませんが、K-1Ⅱのシャッターフィーリングが私には一番快感でした。

音はアナログ感あるガションという音なのですが、これがもうほんとにシャッター切ってて楽しくなります。なにも撮らなくてもなんとなくシャッター切りたくなります。

さらに、シャッターを切ると同時に右手の平にかすかに振動が伝わるんですが、これも相まってもう本当に気持ちいい。

カメラ歴が全然ない私が言うのもなんですが、撮影する楽しさ、というものを本当に感じられるなー、と思いますね。


不満点編

色々良いことを言ってきましたが、もちろん不満というものはあるものです。ここからはそれについて述べたいと思います。


不満点①:重い

重いです。本当に重い。これがもう最大の不満点。

本体はバッテリーメモリーカード含めて約1010グラム、私が今使っているキットレンズのFA 28-105mmF3.5-5.6は約440グラムですので、合計で約1450グラムになります。今時なかなか無い重量級カメラではないでしょうか。

一応、前述したようにホールド感は抜群なので撮影中に重さを感じることはあんまりありません。ただ長時間持ち続けていると疲労感がじわじわと溜まっていきます。。。

K-1Ⅱは一眼レフである上に手振れ補正ユニットなどを組み込んでいる以上仕方がないことではあります。ただ、私は正直一眼レフだからK-1Ⅱを選んだというより、K-1Ⅱがたまたま一眼レフだったんですよね。私は軽さは正義という思想の人間ですので、この重さは本当いただけないなあ・・・と日々思っております。

実はK-1Ⅱを買うまでにソニーのα7Ⅲと相当迷ったのですが、バッグにK-1Ⅱを入れたときのずっしり感を味わうたびに「αにしとけばよかったか・・・?」と感じてしまってます。

本当に重いです。


不満点②:思ってたほど高感度が強くない

これは私が異様に期待していただけかもしれませんが、高感度が思ってたほど強くないです。

「思ってたほど」がどれくらいかと言いますと、ISO25600までは常用で5万くらいでノイズが目立つかな?というのを想像してました。まあありえないですよね。

ペンタックス側があまりに高感度を推すのでそれくらいのを想像してしまっていました。ただ一般的には強い方だとは思います。


不満点③:ライブビュー撮影がマジでストレス

一眼レフのK-1Ⅱでもライブビュー撮影(背面液晶を使った撮影)ができますが、これがストレス。

何がストレスかというと、AFです。ライブビュー時にはコントラストAFしか使えないという仕様のおかげで、まあとにかくAFが遅いわ合わないわで大変なことになります。挙動もなんかもったりしますし。

K-1Ⅱはフレキシブルチルト液晶という背面液晶になってまして、これが柔軟に液晶を動かせてとても便利なのですが、ライブビュー撮影がストレスなので結局せっかくの液晶も撮影時にはほとんど使っていません。これ改善しねえかな・・・。

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↑ぐにゃんぐにゃんに動くので便利だが宝の持ち腐れになっている液晶

不満点④:動画撮影時にAFが効かない

普通動画を撮っているときは、スマホにしろ一眼カメラにしろ、映しているものが変わると自動でピントが切り替わるものだと思うのですが、K-1Ⅱはピントが合いません。

早い遅いの話ではなくそもそも合わせようとしません

まあ動画を撮る機会は今のところほとんどないので実害はないのですが、、、、誰か動画中でもAF効かせる方法ご存知でしたら教えてください。


不満点⑤:レンズが少ない

レンズ、アダプターなどのマウント周りの商品がペンタックス(=Kマウント)には本当に少ないです。

一応、純正レンズでいえばそれほど他メーカーに劣っているとは思わないのですが、タムロンやシグマなどのサードパーティーレンズを含めると段違いで貧弱なラインナップとなります。

そうなると何が問題かというと、お財布なんですよね。サードパーティレンズは純正の半額に近いなんてこともあって羨ましいかぎりです。

実際、最近は広角レンズが欲しいのですが、ペンタ純正品が約20万円なのに対して、タムロンの同じようなレンズが10万円切っているのを見たときは「αにしとけばよかったか・・・?」(2回目)と思ってしまいました。

実は購入時に店員さんから、Kマウントはできてから長いマウントなので大量のオールドレンズがそのまま使えますよ、という旨のことを教えていただいたのですが、よくよく考えてみると普通に大量の最新レンズが使えたほうがよかったなあと。

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(キットレンズ結構きれい。)

まだ試せていない機能

購入の決め手になりながらも、まだ使えていない機能があります。

アストロトレーサー(カメラを微妙に動かして長秒露光しても天体をブラさず撮れる機能)、GPS機能、などなどアウトドア環境で主に使うものですが、最近は登山とかに行けていないので残念ながらまだ試せていません。

もし試せましたら記事にしたいと思います。


まとめ

良い点・不満点ともにもっともっと書きたいことはあるのですが、そろそろ3000字になってきましたのでいったん止めたいと思います。細かいレビュー編はもしかしたらまた後日投稿させていただくかもしれません。

不満点も多いですが、今のところは買って満足しております。やっぱ見ててかっこいいですし、写真撮るのは楽しいですし。

ただ、、、、

唐突で申し訳ないのですが、実は迷いもあります。私はK-1Ⅱが本格的に使う初めての一眼カメラなので、比較対象が無いんですよね。つまりは、この記事で挙げた良い点も不満点も、もしかしたら全て克服するスーパー上位互換があるのではないか、あるとすればそれに乗り換えた方がいいのでは、という迷いです。

私にとってそれが前述したα7Ⅲです。結構迷った末にK-1Ⅱを選び、そしてK-1Ⅱを選んだわけですが、αの方がもしかしたらよかったかも・・・という気持ちは正直ぬぐえていません(あ、あとニコンのカメラも良かったです)。ということで、将来的にα、もしくは他メーカーに切り替えているかもしれません。

ペンタックスを賛美したかったのですが、こんな感じの歯切れの悪い記事になってしまい申し訳ありません。こんな記事ですが、読んでくださった方の何かの参考になれば幸甚です。

一応ペンタックスの聖地巡礼はしてまいりました。

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これからもカメラ系の記事を挙げていきたいと思います。よろしくお願いします。






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