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撮影機材はなにがおすすめ?CANON編

ここまで、野球を撮るおすすめ機材としてCANONかNIKONのAPS-C機、ということをご紹介させていただきました。
今回は、CANONユーザーの私が、CANONのAPS-C機の中でなにがおすすめかご紹介します。

初心者入門機 CANON Kissシリーズ

ちなみに正確な表記は「CANON EOS Kiss」シリーズですが、長くなるので勝手にKissシリーズと略しました。以降も略します。面倒くさがりですみません。

「初心者入門機」と聞くと、シルバーレッドとかシャンパンゴールドとかいろんな色で販売されているカラフルなカメラのイメージ、無かったですか?Kissシリーズは、こんな見た目で入門機です。パッと見た感じではガチカメラですが、ちゃんと初心者の方にやさしい操作性になっています。

【Kissシリーズの特徴】
①とにかく軽くて持ち運びが楽
ボディだけなら500gほど。ペットボトル1本分です。

②タッチパネルで操作できる
一眼レフに触ってみると分かりますが、「こういう機能を使ってみたい」のに「どこのボタンを押せばいいのか分からない」ことが、カメラ始めたての頃はよくあります。ひとりで景色を撮っているときは「カメラ設定」メニューを開いたり、ネットで検索すれば解決できますが、スポーツを撮りたいときにはモタモタしていられません。ファインダーの景色は1秒ごとにガラリと変わっていきます。Kissシリーズなら、困ったらタッチパネルでピッとメニューを押すだけ。ピントを例に挙げても、カメラモニター越しに選手の顔をタッチするだけ。自動でピントが合っちゃう優れものです。

③写真をwifiやbluetoothでスマホに転送できる
「撮った写真をスマホに移すときどうしていますか?」と度々聞かれます。Kissならパソコンを持っていなくてもとりあえずスマホがあればすぐにSNSにアップできます。

ちなみに、「CANON Kissシリーズ」で検索すると、Kissシリーズだけで相当の種類が出てくると思います。ご安心ください、Kissシリーズであればどれを選んでも、すべてAPS-C機です。「画素数」や「最大ISO値」等の細かいところが少しずつ違うかと思いますが、「ポスターくらいの大きさ(新聞紙面くらい)で印刷したい!」とかじゃなければ、どれも日常使いで大差はありません。店員さんのアドバイスを参考に、予算などで決めちゃってください。

※ただし、EOS Kiss Mだけは「ミラーレス一眼レフ」という、一眼レフの中でも少しだけ仕様が異なるのでご注意ください。(ミラーレス一眼レフについては私が使用しているミラーレスを元に別の機会にまとめます)

中級機 CANON EOS 70D、80D

Kissシリーズと比べて少しお値段がアップした中級機。
ちなみに、私が初めて購入したCANON機は、上記リンクのCANON 80Dのひとつ前のモデル、CANON 70Dでした。(2013年の新発売のときに購入したので今では中古品として並んでいることがほとんどです)

Kissシリーズとの大きな違いは、「AFが格段とレベルアップ」しました。「AFって何?」って感じですよね。オートフォーカス、自動でピントを合わせてくれる機能です。スポーツのようなとにかく速く動く被写体を撮るときにはこのオートフォーカスの精度が欠かせません。

下記、公式サイトからの引用ですが、大衆向けのCANONのはずが、私でさえ「デュアルピクセルCMOS…」の地点でちょっと読むの嫌になっています。独学カメラマンには専門用語ワカリマセーン。太字にしたところだけ「ほうほう」と読めたらそれで充分です。

新AF技術「デュアルピクセルCMOS AF」の採用により、ライブビュー撮影時に撮像画面の縦横それぞれ約80%の広い測距エリアで、ファインダー撮影時と同様に最終合焦まで位相差AFが可能。これにより、従来のキヤノンの撮像面位相差AFに比べ、より短い合焦時間と動く被写体に対する優れた追従性を実現。さらに、動画撮影時には動画サーボAFの追従性も向上しているため、動きの速い被写体に対して滑らかにピントを合わせ続けながら撮影することができる。

また、Kissシリーズよりも少し重たくなった分、ボディが頑丈になりました。

上級機 CANON EOS 7D markⅡ

今の私のメイン機材です。
先ほどご紹介した中級機CANON 70dは、5年間使いこんで寿命を迎えました。次の機材を検討した結果、中古で同じCANON 70dを購入するよりも、その次世代機CANON 80dの購入を考えていた私。(いろいろ細かいところがちょっとずつ進化していました)

ところが、店頭で相談すると、思いがけずオススメされたのがコチラの上級機でした。「上級機を扱いこなせる自信がないので中級機で充分です」と思っていましたが、大きな違いは「1秒あたりに撮れるコマ(写真)数が違うこと」です。

どのくらい違うかというと、
CANON 70d、80d→ 約7.0コマ/秒
CANON 7D markⅡ → 約10.0コマ/秒!!!

1秒間に7枚撮れるか、1秒間に10枚撮れるかの違いです。「1秒あたり3枚の違い」を“さほど変わらない”と捉えるか“ものすごく違う”と捉えるかで、中級機or上級機を選ぶといいかもしれません。むしろ、違いが分かる前にいきなり上級機を買っても、実は上級機にはwifiが搭載されていないので、データをスマホに移したい場合、家に帰ってパソコン経由でスマホに移したり、wifiを搭載したSDカードを購入しないといけません。(試合中にSNSにアップするときは私もこの方法でやりくりしていますがデメリットも多いです)

また、上級機のためタッチパネルも無くなります。店員さん曰く、「基本操作は問題なくできる人しか、この機材は買わない」と言っていました。おごり半分ですが、さすがに7~8年も一眼レフカメラを触っていると、各機能のアクセスは手に馴染んでいたので、私はこちらを現在メイン機として使っています。

ちなみに、発売年でいうと、中級機のCANON 80Dは2016年発売、上級機のCANON 7D markⅡは2014年発売と、この場合は上級機のほうが古いです。それだけ長いこと第一線で活躍できるほどスペックが高いともいえます。

ただ、Amazonで見ていると中級機CANON 80dと上級機CANON 7D markⅡの値段がさほど変わらないのなら、思い切っていきなり上級機買うのもありなのかなぁ…と思ってしまいました。アドバイスしておきながら揺らいでしまい、大変、大変、大変恐縮です。ただ、私自身中級機のタッチパネルを触りながら動作に慣れていったということもあるので、いきなり難しいのを買って挫折して触らなくなってしまうよりは、ちょっとずつ段階を踏んでカメラと仲良くなっていくのもいいかなと。いかんせん、カメラの価格としては10万って安くも高くもない感じですが、普通に考えたら10万ってかなりの金額です。家電店でカメラ眺めていると金銭感覚が簡単にマヒしますのでお気をつけて。

次回、今すごい勢いでシェアを伸ばしているミラーレス機について書こうかと思いますが、その前に、そろそろレンズについて、少し触れていこうと思います。

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