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児童発達支援事業所の有資格者採用の難しさ

児童発達支援の開所にあたり、タイトルのことを痛感させられました。

児童発達支援事業所は、発達に障害のある子どもたちを支援する事業所です。
近年、発達障害の子どもたちの増加に伴い、児童発達支援事業所の需要は高まっています。
しかし、その一方で、有資格者の採用が難しいという課題を抱えています。

有資格者の採用が難しい理由は、大きく分けて2つあります。

1つ目の理由は、児童発達支援管理責任者(児発管)の資格取得が難しいことです。
児発管になるには、保育士、幼稚園教諭、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、公認心理師、臨床心理士、社会福祉士、精神保健福祉士のいずれかの資格を取得した上で、児童発達支援に関する研修を修了する必要があります。
これらの資格を取得するには、専門的な知識や技術を身につける必要があるため、時間と労力がかかります。

2つ目の理由は、児童発達支援の専門性が高く、やりがいのある仕事であるため、他業種からも人気があることです。
そのため、児童発達支援事業所だけでなく、幼稚園や保育園、学校、病院など、さまざまな職場から有資格者の採用競争が激しくなっています。

有資格者の採用が難しいことは、児童発達支援事業所にとって大きな課題です。
有資格者のいない事業所では、人員配置基準を満たすことができず、減算の対象となる可能性があります。
また、有資格者のいない事業所では、子どもたちへの支援の質が低下する可能性もあります。

有資格者の採用を成功させるためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

  1. 求人広告を充実させる

求人広告は、有資格者に興味を持ってもらうための最初の接触ポイントです。
そのため、事業所の魅力や子どもたちへの想いなどをしっかりと伝える必要があります。また、有資格者にとって重要なポイントを押さえた求人内容にすることも大切です。
ただ、事業所の魅力や子どもたちへの想いをしっかりと伝えるとは、

  • 有資格者にとって重要なポイントを押さえた求人内容にする

  • 求人広告を多角的に展開する

これらの方法は、どの事業所も行っているため、目立つ斬新な方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 動画やイラストなどの視覚的なコンテンツを活用する

文字だけの求人広告では、有資格者の興味を引くのが難しい場合があります。
動画やイラストなどの視覚的なコンテンツを活用することで、事業所の雰囲気や子どもたちとの支援の様子などをわかりやすく伝えることができます。
参考事例をいくつかご紹介します。

  • 動画を活用した求人広告

神奈川県にある児童発達支援事業所「あおぞら」では、事業所の子どもたちと職員が出演する動画を制作し、YouTubeで公開しています。動画では、子どもたちとの支援の様子や、職員の働き方などが紹介されています。

この動画は、子どもたちの笑顔や、職員の熱意が伝わる内容になっており、多くの有資格者から注目を集めています。

  • SNSを活用した求人広告

東京都にある児童発達支援事業所「はるひ」では、事業所の子どもたちと職員の日常を切り取った写真やイラストを、SNSで発信しています。写真やイラストは、子どもたちの表情や、職員の笑顔が印象的なものとなっています。

このSNSの投稿は、事業所の雰囲気や、子どもたちと職員の距離の近さが伝わる内容になっており、有資格者の興味を引いています。

  • セミナーや説明会を活用した求人活動

愛知県にある児童発達支援事業所「ひまわり」では、有資格者を対象としたセミナーや説明会を定期的に開催しています。セミナーや説明会では、事業所の理念や子どもたちへの想いなどを直接伝えることで、有資格者の理解を深めています。

このセミナーや説明会は、事業所の魅力を直接伝えることができるため、有資格者の採用に効果的であると考えられます。

2.採用活動を継続する

有資格者の採用は、短期間で成功するものではありません。そのため、採用活動を継続することが重要です。また、採用活動のタイミングを工夫するのも効果的です。例えば、資格取得後の4月や9月は、新卒や転職者が多く、採用のチャンスが広がります。

3.職場の魅力をアピールする

有資格者の採用を成功させるためには、事業所の魅力をアピールすることも重要です。
例えば、子どもたちとじっくり向き合える環境や、自己成長できる環境などをアピールすると、有資格者の興味を引くことができます。

児童発達支援事業所の有資格者採用は、事業所の存続にも関わる重要な課題です。

#事業発達支援
#自閉症

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