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第5回「任天堂に漫画編集が学んだこと」

さぁ、ついに第5回まで来ました。やればできるもんですね😄(自己肯定感が高い)

なんで急に任天堂が出てくるのか?と思ったそこの貴方。

先日、たまたま「任天堂はなぜヒットコンテンツを生み出せるのか?」という記事をとある雑誌で読みまして…これ自体は非常によく語られる話みたいなんですが寡聞にして存じ上げませんでした。

ザックリ言うと「枯れた技術の水平思考」が一つの要因にあるようです。ザックリしすぎて何のこっちゃですが要は…

「枯れた技術」…は悪口ではなく「最先端ではなく世間に広まっていて開発コストも安定しており、デメリットもメリットもよくわかっている技術」のこと…だそうです。大人気!常に品薄!のNintendo Switchに使われているチップも超ハイスペックな最先端なものではなく、ごく一般的に製造されているもの、なんだそうです。
この「枯れた技術」にどんな付加価値を付けゲームに転用するか(=水平思考)が任天堂の強みなんだとか。

前置きが長くなってしまいましたが…で、なんでそれが漫画編集と関係あるのかと言うとですね。この「枯れた技術」は漫画界にも(もっと言うとエンタメ界に)たくさんあるな!と感じたからです。

「立場の違う二人の心が入れ替わる」
「歴史上の有名人が現代に転生してくる」
「主人公に本来は敵であるはず力が宿っている」
「敵対する組織や勢力の二人が一つ屋根の下に住む」

…などの設定を聞くと、「あの作品のことでは?」と思いつくものが沢山あるのではないでしょうか?

これらの設定自体は真新しいものではないのですが、この設定を使うと「こんなシーンが作れる」「こういうキャラクターの配置にできる」「こういう展開が熱い」というメリットがすごくわかりやすいです。

もちろん、これに新しいアイデアを足す事(付加価値)が必要ではあるのですが「水平思考」だと思うと考えやすくなるな、と僕は思いました。

皆さんも好きなストーリー展開やキャラクター、ジャンルなどがあった時に、要素を分解して「何が自分の心を惹きつける”枯れた技術”なのか?」探ってみるのも面白いんじゃないでしょうか?

それではまた!😀


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