コンビニでのおばあちゃんいつまでも元気でね。

NOTEでは少し前に「松竹梅」という題名でアップした記事です。

やわらかい日差しが差し込む午後。

こんな日に昼寝できたら最高だろうな。

カウンターから外を眺めていると、

おばあさんが介護士さんに付き添われて店の前を通り過ぎる。

近所の介護施設に住む元気なおばあちゃん。

介護士さんからはタケさんと呼ばれている。

タケさん。名前の由来は何だろうか？

松竹梅の竹だろうか？次女だったのか？それとも竹を割ったような性格になりますように？ランク付けで微妙な位置の竹。タケさんの来店のたびに考えてみるのがボクの密かな楽しみ。

竹本だったり、武井だったり。

苗字はルール違反だろ。

タケさんは、ほぼ毎日ウチの店に散歩に来る。買い物ではなく散歩だ。店の前を通り過ぎていくだけの日もあるが、店の中に入ってきてスタッフに話しかけてくることもある。

散歩だから何も買って行かないよ。それでもウチの店に来店する愛されキャラの一人だ。

施設のゴハンが朝昼晩３食全てコロッケがメインディッシュ。しかも不味い。そんな愚痴を3日続けて言われても、それでタケさんの気がすめばと優しい店員度１４０％。

昔は美人だった（タケ談）

あ。そういうことねって思ったでしょ。違うから。

親切店長１４０％の理由が超熟女とか。ボクを侮らないで欲しいね。

さすがに守備範囲が広すぎるでしょ。

それに本人談の美人話ほど信用できないものはないのだ。

店の扉が開いて美女子が来店。

その性格の明るさが見てわかる黒髪のショートカット。

今日の暖かい日差しが良く似合う。

ボクがカウンターにいるのに気がついて微笑む彼女。

つられて笑っちゃうでしょ。可愛すぎるぜ。鼻の下が伸びるの図。

「店長、いつも私のお祖母ちゃんに優しくしてくれてありがとう。お返しに私から店長に優しさを倍返し！」

こんなふうにタケさんに年頃の孫がいて、しかも、ものすごくカワイイなんてことが発覚した時に後悔しないため。

今から先手を打っているんだ。

タケおばあちゃんのカワイイ孫の店長です。