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専門は発達心理学・発達科学、子育て支援、発達支援。静岡で保育者養成校の大学教員をしてい…

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専門は発達心理学・発達科学、子育て支援、発達支援。静岡で保育者養成校の大学教員をしています。

最近の記事

保育者養成で学ぶ学生に「圧倒的に」経験して欲しいこと:年長者との対話スキル

私事ですが、僕は保育者養成校で大学教員として仕事をしながら10年目を迎えることとなりました。「保育者養成校」とは、保育士や幼稚園教諭の資格・免許の取得を目指す学生さんを対象をした大学または短大のことを指します。僕はこれまで4年制大学にて発達心理学や心理学、教育相談系の科目を担当しながら、比較的大勢のゼミ生の指導にもあたってきました。 そのような中で、ゼミ生に限ったことではないのですが、他の学生と比べて頻繁に接する機会が多いのが僕のゼミ生でして、彼ら・彼女らの様子を見て改めて感

    • 学生との一問一答:講義「心理学」編

      僕は保育者養成校で心理学関連(専門は発達心理学)の授業を担当しています。授業後には、授業の振り返りに関するお題と一緒に自由な質問を受け付けるコメントカードを毎回学生さんに書いてもらっています。そして、次回の講義冒頭では僕のコメントとして返答しています。 授業で対人認知について取り上げたとある回で、人間関係についての質問がたくさん寄せられました。いつものようにパパっと答えた割には学生の反応が良かったので、調子に乗って学生との一問一答を一部公開しようと思います。 読まれた方にとっ

      • グループとコミュニティの違い:「子育て支援」について生成AIを使って考えてみた

        人が集まる「場」については、「グループ」や「コミュニティ」という言葉があてられることがあります。私も大学教員としてゼミ生を抱えているのですが、このゼミという学生の集まりをどういう方向で進めていきたいのだろうか、学生と取り組んでいる「保護者のしゃべり場」企画をどう進めていきたいのだろうかと、ふと考えてみました。 しゃべり場という「場」を設定する上で、集まっていただける方々とどのような空間を作っていきたいかと考えた時に、「グループ」と「コミュニティ」は意識して使い分けないといけな

        • 保護者のしゃべり場:保育者養成校にて子育て支援を研究する

          昨今、「子育て支援」「保護者支援」という言葉は頻繁に使われるようになっています。少子高齢化が進む日本の中で、子どもをどのように育てていくかは日本において非常に重要な問題です。その一方で、子育て世代、ひいては子育て世代になっていく世代への考え方や政治的・経済的施策があまりにも的外れな状況であることは…憂うばかりです。いや、憂うだけで手をこまねいていいわけではもちろんないですが、それはまた別の話で。 現在僕は、将来保育士さんや幼稚園教諭になりたいという学生さんに大学という箱モノ

        保育者養成で学ぶ学生に「圧倒的に」経験して欲しいこと:年長者との対話スキル

        • 学生との一問一答:講義「心理学」編

        • グループとコミュニティの違い:「子育て支援」について生成AIを使って考えてみた

        • 保護者のしゃべり場:保育者養成校にて子育て支援を研究する

          体験や経験は自己投資。機会は自分からつかみにいこう。

          これまで多くの学生と関わってきて、よくある相談を。 4年生、就活の時期になり、履歴書やエントリーシートに奮闘しながら「先生、この『大学で頑張ったこと』って何を書いたらいいですか?」と尋ねてくる学生が度々…いや、意外と多くいます。 「あなたは4年間で最も力を入れたことは?」 「…バイトです」 「では、大学で学んだこと、大学じゃないと学べなかったことは?」 「………」 学部生だった頃、自慢ではないですが私も学業に真面目ではありませんでした。 ですが、大学生活の中で得られた大き

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