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新型コロナウィルスが世界にもたらす6つのポジディブな効果とは

悲観論者は、チャンスの中に困難を見る。楽天家は、困難の中にチャンスを見出す。  ウィンストン・チャーチル

ウィルスは生物の進化に欠かせない存在だ。日本人研究者にはダーウィンの進化説を否定しウィルス進化説を唱える研究者もいるほどだ。

人間のDNAには元々ウィルスの遺伝子だったものが約8%も混ざっているという。

ウィルス進化説の真偽はさておき、ウィルスに対応することで、人類の進化が多少なりとも促されてきたのは間違いなさそうだ。

1)仮想敵国としての新型コロナウィルス
―――戦いを好む人類。特に男性は戦いに勝てば多くを得られるため戦いを好む性質を備えていると言われている。

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第二次世界大戦や冷戦といった定期的に表れる世界の深刻な敵対構造。

今回の世界的な戦いが、人間同士の戦いでなく、ウィルスとの戦いであったことは不幸中の幸いだ

新型コロナウィルスという仮想敵国が現れたおかげで、人類はかつてないほどの一体感を持って団結している。

2)デジタル化や新陳代謝の促進
ステイホームはデジタル化を促進し、世代交代を含めた新陳代謝を促している。

新型コロナウィルスの影響でzoomの利用者は1000万人から2億人に増えた。

従来の経済システムは後退しているが、新しいプレイヤーたちにとってはチャンスだ。

3)脱都市一極集中化
三密空間を避けようとする行動で、一極集中の流れは逆回転する可能性が高まっている。

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世界中で見られた地方の過疎化など、都市の一極集中による弊害が緩和される可能性もある。

実は脱都市一極集中化という流れはNYをはじめとするアメリカの主要都市では既に始まっていた。高騰する土地の価格、生活費、税金などで都市の住みにくさが増し、通信ネットワークにより都市にいるメリットが減ってきたためだ。

今までの常識からは大きく逸脱するが、アメリカの主要都市からの人口流出がますます促進されるだけでなく、各国においても一極集中の流れが逆回転する可能性が高まったいる。

4)世界の健康管理促進

―――AIは健康になりたければ病院を減らせと言っている

2017年NHKでこの話題が放送されると大きな議論を呼んだが、先日、タクシーの運転手が、病院に行く高齢者の利用者が激減したと嘆いていた。

実際、院内感染リスクを考えると、高齢者はできるだけ病院へ行かないように健康管理をするというのは合理的な行動にみえる。

また、大切な人へ感染させてしまうのではという恐怖は、最も私たちに健康管理を促す強い動機となるため、世界の健康意識は確実に上がっている。

5)資本主義最大の課題解消
国家による所得の再分配が促され、欧米ではベーシックインカムといった社会主義的政策が導入される国まで出てきた。

これにより資本主義体制の最大の課題のひとつである極端な富の集中が解消される可能性も高まっている。

また、AIによって仕事を奪われる人々が激増する前に、新型コロナによってベーシックインカムや負の所得税が導入されるということは、歴史的に見れば非常にドラマチックな展開と言える。

間違いなく人類にとっては非常に大きな試みだ。

場合によっては、資本主義の次の経済システムが生み出されるきっかけにもなるだろう。

6)地球環境の改善
―――経済活動が抑えられて地球にとっては良い影響が出ている。

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経済活動が抑制され、大気中のCO2濃度が減少したり、地球の振動数が減少したり、皮肉にも地球にとっては好ましい影響が出ているとの報告がある。

国連がSDGs17番目のゴールとしてパートナーシップの重要性を訴えていたが、いまでは国連の号令よりも何十倍も強力にパートナーシップが築かれている。

このままいくと、新型コロナウィルスが発展途上国に蔓延し、先進諸国に再びウィルスを持ち込む可能性が高いため、先進国には発展途上国の衛生状態を早急に改善する動機が生まれた。これはまさにSDGsが達成したいゴールの一つである。

こうして、SDGsは地球環境以外のゴールも達成が促進される可能性が非常に高まったと考えられる。

まとめ

冷戦体制崩壊後、それぞれの仮想敵国を失った人類が再び団結するには宇宙人が登場するしかないのか!?と諦めていたが、皮肉にもその役割を新型コロナウィルスが果たしている。

そして、ウィルスは、もともと抱えていた課題を浮き彫りにし、強制的に取り組ませるという意外な役割を果たしていることが分かる。

こうして、新型ウィルスは世界に様々な進化をもたらしていると言えるのだ。



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