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『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』見た感想(ネタバレあり)

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎見てきた。
まずネタバレ無い感想。
アニメ6期ベースのストーリーで鬼太郎が生まれた経緯と、アニメで鬼太郎を助けた水木という人間と、アニメで姿を見せた幽霊族の頃の目玉おやじ、この二人に焦点が当たっている。
水木は自身の地位をより高くする為に、鬼太郎の父は失踪した妻を探す為に哭倉村へと訪れ、そして出会う。という感じの話。
全体的に重い話、ビジュアル面では見やすく、演出面ではホラー感を強めに、表現は一部凄惨であり一部コミカルに、というような感じで、見終わった後には陰鬱にならないような作品になっているように思える。
人間同士のやり取りや、水木と鬼太郎の父との出会いから二人がどういった関係になっていくかが主になってはいるけど、6期で強めだったアクションもあった。
子供向けかと言われるとそういう訳ではない、内容自体はシンプルではあるものの暗くて重い、そして若干の理解のしにくさがある。
それでも面白いと感じられる作品だったと思う。
あと水木がただの上昇志向の強いサラリーマンではなく、内に重いものを抱えてるもの良かった。











ここからネタバレありの感想。


(見るまでは気付かなかったけど)水木の左瞼に傷痕があったり左耳が欠けてたりしてるのとか、戦争経験して帰ってきたら家も何も無くなっていたという所から権力を欲していたり、けどそんな自分に大切な人だったり愛情だったりは存在してはいけないというような負の感情だったりとか、水木お前・・・ってなっていくし、鬼太郎の父と出会って関わりを持つにつれて少しずつ変わっていくのが良い。

鬼太郎の父は愛妻家過ぎるし、引き篭もりで人間嫌いだとか、その割には子供の事好き(そう)だったりとか、なんだかんだで人間(水木)助けようとしたりとか、そこら辺が奥さんの影響っていうのが最高。
そして強い。強過ぎる。
歯で刀止めたりとか木の手すり壊してぶん殴ったりとかリモコン下駄の精度とか戦闘力が高過ぎる、最高。

関係者は水木と鬼太郎の父母と鬼太郎以外が死ぬという容赦の無さも良い。
沙代ちゃんと時弥ちゃんは悲しいね。
石田彰が演じる役は間違いなく石田彰だからまぁそういう事なのよ。
普通に近親姦だったりとか生贄とかあるけど表現がマイルド、個人的にはもっと重くてもいい。

水木が助けられた時に一部記憶が不鮮明になってる所からのエンドロールでの鬼太郎の父母とのやり取りも悲しいものがある。
けど鬼太郎を殺そうとした時に明確には思い出せてないだろうけど、鬼太郎の父との約束思い出したようで良かった。

慈悲も容赦も救いもないけど、救われたというなら水木の心と鬼太郎は救われたよな。

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