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中国語の検定試験、何があって何が違う?

中国語を勉強するにあたって気になるのが検定試験の存在だと思います。
中国語の検定試験は大きく2つ、中検とHSKという試験があります。

さらに、あまり知られてませんがHSKにはパソコンで受験するネット試験というのもあるので、そこについても紹介したいと思います。

1.中検について

まず中検ですが、これは日本語を母語とする人向けの試験です。

一番易しいのが準4級で、一番難しいのが1級という6段階のテストで、英語でいうと英検のような感じですね。

そしてHSKとの違いでもあるのですが、中検の最大の特徴としては「訳す」能力を測るという点で、日本語を中国語に訳しなさいというような問題も出題されます。これが理由と言っても良いのですが、中検はとにかく難しいです。

1級は年に1回実施(その他の級は年に3回実施)で、20名弱が受験して、半分受かるかどうかという感じ。

この数字の意味って結構大切で、そもそも受ける人がいないくらい難しい、、、その分中検を目標にするとしっかりと実力がつきそうですね。

母語ではない外国語の運用能力を測るためには,母語と外国語の関係を処理する能力をも測らなければなりません。すなわち「訳す」能力です。
「訳す」能力は,母語をマスターしている者が外国語を学習する際に非常に大切な能力となります。・・・中略・・・「中検」は,学習者の外国語能力をより正確に測るため,特にこの「訳す」能力を重視し,それを測ることに力を入れています。

↓参考サイト↓

2.HSKについて

HSKは「汉语水平考试(Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì)=中国語レベルテスト」の頭文字をとった略称です。この雰囲気からもわかるかもしれませんが、これは中国政府公認の、中国語を学ぶ世界中の人が受ける試験で、一番易しいのが1級で、一番難しいのが6級という6段階のテストです。

中国の大学に留学したい時にはこのHSKの級が要求されるので、留学を考えている方なんかは迷わずHSKを受けることになります。

東京地区では基本的に毎月受験が可能です。

HSKの最高級6級は中検1級と比べると取得しやすいので、まずはここを最終ゴールとして、その後はもし国内でより中国語力を示したかったり、何か目標を持ってモチベーション維持したい場合に中検にシフトするのも良い方法です。

※HSKにはスピーキング試験のHSKKというものもありますが、一般的にHSKというと筆記試験を指すので、ここでもHSKは筆記試験のことです。

↓参考サイト↓

3.HSKネット試験⁉︎について

これが「なんでこんなに知られてないんだろう」と思うくらいまだ普及真っ最中といういう感じなんですが、HSKにはネット試験というものがあります。

実施日程はHSKと同じで、決められた会場に行きます。

会場にはパソコンが準備されているので、そのパソコンを使って回答していくというものです。

じゃああまり紙の試験と変わらないと感じる方もいるかもしれませんが、以下明確なメリットを3点挙げておきます。

メリット① 試験日の10日前まで申し込みが可能
私の受講生でも死ぬほど努力したのに、うっかり試験の申し込みを忘れてた!ということが稀にあります。そんな時も10日前まで申し込み可能なので、これは助かります。

メリット② 漢字を「書かなくて良い」
HSK3級以上では作文がありますが、そこで「漢字がわからない!泣」となることがあります。ネット試験はパソコンなのでピンインさえわかればそうしたことも起こりません。

メリット③ 試験結果は2週間でわかる

通常紙のHSKでは試験から約1ヶ月後に結果がわかりますが、ネット試験の場合は2週間でわかるので、早く結果が知りたい人にとっても良さそうです。

↓参考サイト↓

4.まず目指すべきはどれの何級?

まずは中検であれば準4級、HSKであれば2級を目指すのが良いです。
だいたい3ヶ月〜半年あれば受かるレベルですが、本気で毎日頑張れば1ヶ月で受かります。なぜHSKは1級ではなく2級かというと、HSKは漢字圏以外の人も受けるので、漢字がわかる日本人は1級は勉強しなくても受かってしまうくらいなので、2級からです!

目標が決まると一気に勉強が加速します。逆になんとなく進めているとモチベーションも維持できないので、こうした情報がみなさんの目標達成の助けになれば嬉しいです!

こちらには他の試験も含め詳細がありますので、ご参考にしていただければと思います。
参考》中国語の検定試験とそのレベル、初心者が受けるべき級までプロが徹底解説!


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中国語コーチング【 the courage】
コーチ 伊地知太郎

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