スマホ じゃ渡さなきゃいいじゃん問題


最初から持たせてない場合は、別ですが、一旦渡してからの取り上げは

最初こそ効力があるものの、学年が上がってくると、          子ども側もそうとう頭を使って対抗してきます。

私が把握している実例で一番激しいレベルのをいくつか挙げると

●お年玉で貯めていたお金で、中古のスマホを買って親に内緒で使う

●家出し、友達の家の古い携帯を借りてしのぐ

●警察沙汰になるほどの、家庭内暴力

●人の家から、古い携帯ゲーム機を持ち出してそれでチャットアプリにログイン

最後のなんて、もう窃盗罪です。


問題は、そこまで電子機器に依存してしまう彼らの実生活です。     ちょうど思春期とがっつりぶつかる時期に

ライン、インスタ、ツイッター、チャットアプリ、オンラインゲーム

これらのものにハマると、そもそも「自己肯定感が低めなお年頃」との  セットになるわけですから、そりゃもう依存度マックスになるんです。

ほかに、恋人、夢中になれる習い事、スポーツ、受験勉強などがあればまだマシなのですが、依存度高めな彼らに限ってリアルの生活に不満足なことが多いのです。現実逃避したいんです。


親は、どーせわかってくれない。

親友と呼べる人なんていない。

人より得意なものなんてない。

あれが欲しい、これが欲しい。

もっと、イケメン&美人だったら・・・


スマホや電子機器なんて、もちろんなかった親世代でも思春期は、こんなふうにネガティブに思うもの。

そこに、現実を忘れさせてくれるアドレナリンじゃぶじゃぶ出してくれる「魔法の板」があるのです。

そりゃもう、片時も手のひらから離すことはありません。        なので、このレベルまで行ってしまう前に               電子機器を渡すお年頃になる前に

親がしなければいけないこと。本当に、月並みな一言ですが

何にも得意じゃなくても勉強ができなくても

スポーツが苦手でも片付けができなくても

人間関係がうまくいかなくても家がちょっとばかし貧しくても      美人、イケメンじゃなくても

「私は、私。生きている価値がある」

と思える家庭で育っているかどうかなのです。             小学校低学年までに育つ自己肯定感が特に大事です。

お父さん、休みの日だからって、ゴロゴロしながらネットゲーム子供の前でしてませんか?お母さん、ご飯の間も、友達とラインしてませんか?

はい、我が家やってました。                     幼稚園のグループラインに返信するのが忙しくて「ちょっと待ってね」と何度も子どもを後回しにしたり。ついついYouTubeに子守させたり。

だからね、思春期になって、とんでもないことになりました。     『取り上げれば、終わり』には、ならなかったんです。

それはまた、別の機会にお話しさせてくださいね。

子どもとITを考える研究会 カタヒラフミコ








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