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【創作SS】未来断捨離という選択

 4年前、病院のベッドの上で
「このまま死ぬかも。でも、生きて退院できたら本を書こう」
と考えた。
「俺は公務員のことしか知らない。逆に考えれば公務員のことは解る。だから、公務員のことを本に書こう。公務員志望の若者の役に立てる本を創ろう」
と考えた。
 かくして「公務員のタマゴに伝えたい話」をAmazon kindle出版した。

「売れなくても構わない」
という気持ちと同時に
「出世という未来断捨離を選択」
という覚悟をしていた。

 こんな本を表に出せば、批判、否定、僻み妬みが集まるし、人事当局からは睨まれることが容易に予想できた。

 kindle出版したところで、収益も期待できない。損か得かで言えば損しかない。
 そんでも俺は進みたいと考えた。
「後輩たちの礎になれるなら良い。俺の本が駄作で売れなくても、勇気ある後輩たちが、より善い本を出すかもしれない」

 選択どおり出世コースから外れたが、大きな満足感を抱いている。

(本文ここまで)

#あの選択をしたから
#毎週ショートショートnote
#何を書いても最後は宣伝
 こちらの本です。






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