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病気になる人が悪いはずがない

 人を病気にしてしまうような職場環境が悪いです。
 病気になった人が弱い訳でもなく、悪い訳でもありません。
 人をそこまで追い詰めた環境が悪いです。
 酸素が足りないような、水や泥の中で動くような雰囲気を作りだしている周囲の方々に問題があります。
 負荷をかけすぎたり、サポートが足りないために、病気にさせられてしまったのです。周囲に潰されてしまったのです。潰れたのではないです。
 
 適正な人員配置をしない人事当局が悪いです。
 適材適所の配置をしない所属が悪いです。
 「担当」という名のもとに、一人に「丸投げ」をしたチームが悪いです。
 正論の振りをして、価値観をおしつけ他者を攻撃する人が悪いです。
 ボスのように君臨し、弱い立場の方をいたぶる行動をする人が悪いです。
 報告・連絡・相談をしても、「見ざる・聞かざる・言わざる」のような上司が悪いです。

 こんな環境では、息苦しいのが当たり前です。病気になるのが当たり前です。病気になる方が、弱い訳でも、悪い訳でもありません。

 逃げてもいいです。休んでもいいのです。
 大事なのは、あなたの健康と生活です。仕事のためにあなたがいるのではなく、あなたの幸せの手段として仕事があるのです。

  命や健康より大事な業務などありません。

 無理だと感じた時は、できなくても良いのです。もともとが無理な筋の業務なのです。
 失敗したしても、迷惑をかけたとしても、修正すれば良い話です。
 将来的な教訓、自分と組織の糧とすれば良い話です。
 組織で仕事をしていますので、失敗したとすれば組織の失敗です。あなたの失敗ではないのです。
 その後始末も組織が行うべきことであり、あなたが責任を感じることではないのです。

 あなたが生きていることが、何よりも大切です。
 
 元気でいてくれれば、さらに良いです。
 今は少し元気がないとしたら、ゆっくり休んでください。
 穏やかな日々を過ごしてください。
 周囲に借りを作ったように感じるかもしれませんが、今まで、頑張りの貯蓄をしていますから、それを活用しているだけです。

 あなたが生きていることは、大きな、大きな価値があることです。

 もうK君には、伝えることができません。
 こんな独り言で、K君を救えなかった罪が軽くなる訳ではないけれど、これからも、こんな話を伝え続けます。

 世の中が少しでも良くなることを祈りながら。

 

サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。