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【駄文】予祝よ 今夜もありがとう

 先日、ネットミーティングをしていた時に予祝の話題になりまして
「先日、予祝をしてみました。公タマ伝、まだ100冊は売れていないのですが、売れたことにして、お祝いとして知人に「猫の首輪」を贈りました」
他の参加者「太郎さん、違う、違う。予祝はねぇ、お祝いしてもらうの。太郎さんが貰う立場じゃないと」
との御意見をいただきました。
 えっ、そうなのですか。という戸惑いをよそに、話題は移りましたが、お祝いしていただくよりも、感謝の気持ちを伝えたいと思うことの方が多いのです。51年も生きていますと「自分の力」というものが、いかにちっぽけなものかということを体感することが多いです。何か自分に良いことが起きたとしたら、その背景に多くの方のお力添えがあるおかげ、という感謝の気持ちが溢れます。その溢れる想いを「形」にして、誰かにお渡ししたいと願うのです。

 そして、前に投稿した「【駄文】猫に真珠」という記事におけるコメントの流れで「電子書籍「公タマ伝」100冊販売記念のタイミングで、アルパカ社長さんの猫様に首輪プレゼント」というお話になりました。
 それから数ヵ月が経ちましたが、100冊販売への道はまだまだ遠く、このままでは永遠に「首輪プレゼント」をすることができない可能性が生じています。アルパカ社長さんが、「不埒なアルパカ社長」という応援記事を投稿してくださいましたが、私の力不足により足踏み状態です。
「太郎の野郎、贈る気もないくせに適当な約束をしやがった」
と、尊敬するアルパカ社長に思われたら嫌だなぁ、と感じていたところに「予祝」についての記事を拝読しまして、
「よし、予祝として首輪を贈ってしまおう」
と考えたのです。本当はアルパカ社長には匂わせることなく「ニャプライズ」としたかったのですが、首輪を制作してくださるジュエリーデザイナーさんから「猫の柄と瞳の色を知りたい」とのお話があり、
「アルパカ社長さん、100冊はまだまだですが、参考までに猫様の写真をいただけませんか」
と相談のメールを送り、数日後に「猫様が2匹いる写真」が送付されてきました。アルパカ社長さんからの「逆ニャプライズ」です。
「実は、我が家には男の子と女の子、2匹の猫がいます」
ニャンですと、想定外の事態に直面し、このようなレスをしました。
「100冊達成後は、まず、男の子に贈りますね」
という経過を経て、ジュエリーデザイナーさんに男の子用の首輪をオーダーしました。

 しかし、しかしですねぇ。2匹とも可愛い猫様(リンク先の最後に写真があります)なのですよ。この猫様たちのうち1匹だけに新しい首輪が贈られたとしたら、残されたもう1匹はどんな気持ちになるでしょう。まして女の子です、私の心は揺れました。
『可愛い女の子に、哀しい想いはさせたくない』
喜んでいただくための取組みで、哀しい気持ちが生まれてしまっては本末転倒です。ジュエリーデザイナーさんに、追加でメールをしました。
「女の子の分も、制作をお願いします」

 この躊躇いと葛藤の時間が、結果としてアルパカ社長夫妻・私も含めた予想外「ニャプライズ」としての効果を発揮しました。普段は「都合のいい男」とか「どうでもいい男」と言われる私ですが「タイミングのいい男」のステージに立つことができました。
 もしかしたら、「公タマ伝100冊」は届かぬ目標かもしれませんが、その話をレバレッジとして、可愛い猫様にプレゼントができ、私はもちろん、ジュエリーデザイナー、アルパカ社長夫妻に楽しんでいただけたことは、ありがとうという感謝の気持ちが強く、予祝と言っていいんじゃないかなぁ、と思うのです。

 話は変わりますが、この話を展開させながら、昔、フランス人の「オッサン」をホームスティとして受け入れたことを思い出しました。
知人「フランス人の雑誌記者が日本に取材に来るにあたり、ホームスティの受け入れ先を探しているのです」
「食事とかの世話は無理ですが、小さい部屋が一つ空いていますので、他に居なければ、我が家に泊まっていただいても構わないですよ」
知人「大人ですから、食事とか構わずに大丈夫です。ベッドさえ用意していただければ」
「ソファーベッドならあります」
という会話をしてから数日後、来日直前になり
知人「そう言えば、雑誌記者は2人ということ、お伝えしていましたか」
(今、初めてききました、が)狭いと思いますが、それで良ければ。場合によってはリビングをお使いいただくかもです」
と答え、週末にパイプベッドを買いに行きました。
 なお、この2人はスポーツイベントの取材に来たはずなのですが、夜の日本に対する取材も、非常に、非常に熱心でして、帰国当日まで毎日「朝帰り」をしていました。私の帰宅時間には不在で、朝の出勤時間までに帰宅することがありませんでしたので、ホームスティ期間中に顔を合わせたのは、来日した日と帰国する日だけでした(合鍵を渡しており、家を自由に出入りしていました)。

 人生に必要なのは勇気と創造力。それと、ほんの少しのお金です。

 という名言がありますが、勇気も創造力も少しのお金も、無ければ無いなりに、人生を楽しみたいと思います。


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