【読書感想文】若者よ!人生は花より根っこだ!: ~小清水より愛を込めて~
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面白いです!
著者のそい先生とは「note、50代男性、公務員、Kindle作家」などの共通項がありますので、私の場合ちょっと特殊な立ち位置かもですが、朝から拝読して、一気読みしました。エピソードの一つ一つが刺さり、ページを捲る手が止まりませんでした。
文体や語り口は「軽く、優しく」なので、とても読みやすいです。センテンスも短く、エピソードの描き方も、淡々と粛々としています。それでいて無機質な印象はなく、どのお話も瑞々しく、爽やかさを感じます。
そして、特筆すべき印象として、この作品に対する、著者の圧倒的な熱量、「この物語を書き残したい」という、情熱を感じます。
お話の文面を追えば「新任教師のドタバタ劇」ということになるのですが、物語の背景にある哲学やペーソスを考えると、人生に大切なものを深く感じます。主人公の悩みや葛藤も
「書こうと思えば、もっと重々しく、長大に書けますけど、みなまで言っては面白くないですよね」
という感じで、あっさりめで表現されており
「いろいろありましたけど、全ては今に繋がる肥料にしてます」
と著者が爽やかに語るような顔を思いうかべます。
主人公以外の登場人物に対する眼差しも優しく、立場的に味方とはいえないような方々も「恩に感謝、縁に感謝」というところまで、昇華されて描かれています。
新任当時は、もっと反発する気持ちや疎外感も強かったものと想像しますが、30年熟成させて「恩、縁、感謝」まで仕上げたものと推察します。
題名にあるとおり、本来は「若者」に伝えたい、若き日の著者の物語だとは思いますが、30余年の社会人生活を重ねた、著者の「原点」であり、ずっと心の中で共に成長してきた物語、若者だけではなく、大人の方々にもお読みいただきたいと考えています。
日々の生活の中で当たり前のように、花を咲かせ、実をつけていると考えている、「自分の根っこ」をあらためて考えてみたいと思います。
note、amazon、kindleと30余年前には想像もつかない時代となりました。
この本に出合えたことを感謝します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
#何を書いても最後は宣伝
ということで、もう一度リンクを埋めますとともに、大事なことですので、冒頭の言葉を繰返させていただきます。
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