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映画フラガールのこと

 フラガールという映画のモデルは福島県にある「スパリゾートハワイアンズ」です。フラガールについては、映画館ではなく、数年を経てからアマプラ(スマホ)で観ましたので、本当の良さに気づいていない可能性がありますが、とても良い作品でした。
 スパリゾートハワイアンズが、私の住む福島県にあり、何度か訪問したことも理由の一つではありますが、私の中では「好きな映画トップ3」に入ります(大誘拐とか、シコふんじゃったが好きです。shall weダンスよりも、シコふんじゃったが好みです)。

 私の印象ですが、フラガールのテーマは「再生」だったと考えています。観光施設になる前に炭鉱だった頃、石炭産業が行き詰まり、主人公もその家族も、炭鉱で暮らす人たちも、一度は絶望に臥しながらも、足掻き、立ち上がり成長していく。そんな場面が多いように感じました。
 そして、再生が叶わない方もいるという、少しの苦みを残していたと記憶しています。
 炭鉱での生活は「一山一家」と称されるように「家族のような強い絆」で結ばれていたようですが、経済の破綻が家族の破綻にも繋がる恐さも描かれていました。

 なお、炭鉱では、山を掘ると出てきてしまう「お湯」は邪魔物だったそうです。その処理に長い間頭を悩ませていたのに「温泉」として活用するという「逆転の発想」にも心を動かされました。
 一般的に考えたら「温泉」というものは、一つの資産になり得ると思うのですが「炭鉱」というフィルターを通して見てしまうと、その価値に気づきにくかったようです。
「ほんとうに大切なものは目に見えない」
という言葉は、狭い視野・小さな価値観を諫める言葉なのかも知れません。

 さて、拙著「恋する旅人」という書籍に収録している「水商売を始めた役場の話」の主人公は、東京出張を通じて地元の「美味しい水」という価値に気づきます。村長からの無茶振りを、若手職員が苦肉のアイディアとして水を売ることにつなげ、最初は売れなかったけど、渇水を期に売上が急上昇したという話でした。
 この話、かなりお気に入りです。物語としては急ぎ足で「ザッ」と粗筋を書き上げた感じなので、もう少し取材や設定を緻密に行い、丁寧な描写でリライトしたいとも思うのですが、まだ力が足りないので、今は想いを熟成させています。いつか、再生できるその日が楽しみです。

 すいません、映画フラガールについて考えようとしていたら、脱線しました。
 今の生活の中で、どんなに絶望的な状況に追い込まれても、フラガールの登場人物たちを思い出し、光を求めて立ち上がる勇気を生み出しています。
 あのエンディングのように、いつか舞台で、胸を張り、光を浴びて笑顔を浮かべる姿を夢見ています。
 絶望からでも希望を抱き、再生を目指すという人間の強さを描いた映画「フラガール」、「大誘拐」、「シコふんじゃった」は、「好きな映画トップ3」です。
 
 なお「恋する旅人」という書籍はこちらです。

#何を書いても最後は宣伝
#映画にまつわる思い出

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