ほんとうに大切なものは目に見えない
表題は「星の王子様」の有名なフレーズの一つで、私の好きな言葉の一つでもあります。この言葉を逆説的に『目に見えるものだけではなく、見えないものも大切にしよう』というような理解でいました。
はい、「いました」ということで過去形です。最近これに加えて、もう一つの解釈が加わりました。
『ほんとに大切なことは目に見えない、けれど、見ようと思えば見える。そういう気持ちで見れば見えるのだ』
(川の森千鶴子さんの『黒田製作所物語「あとがき」』から引用です)
深い解釈ですね。流石に人気と筆力があるクリエイターさんです。
この「川ノ森さん」のあとがきを読んで頭に浮かんだことが2つありました。一つは「幸せの青い鳥」です。
幸せの青い鳥はすぐ近くにいた。チルチルとミチルは過去や未来を旅してようやく見つけることができたようですが、若しかしたら「見ようとしていなかった」のかも知れません。
そして、もう一つは、ミスチルの「名もなき詩」の歌詞の一節です。
『愛、自由、希望、夢、足元をご覧よ きっと転がってるさ』
幸せというものは、足元に転がっていて、みようと思えば見える。幸せでないと感じるということは、見ようとしていないのかも知れません。と、少し厳し目の思考になってしまいました。そして、このような展開の話になったからには、久しぶりに「ゴルシさおり先生」にもご登場いただきましょう。『オチのない毎日が幸せだ』ですね。
私が今、幸せなのかどうかは曖昧なのですが、幸せだと考えれば幸せなのかもしれません。無いものを数えたらキリが無いですが、不幸というほどではなく、幸せには十分な環境にいるとも言えるかもです。
川ノ森さん、良い気づきの機会をありがとうございました。そして、本当は「足元をご覧よ」から「石元をご覧よ」とボケたかったのですが、上手く「みとん」までつなぐことができずに残念です。が、日常というものの幸福感を確かめたい方には「石元みとんさん」の投稿がお勧めなのは、本当です。
この「何気ない日常を書き綴る」という、難しさ、何でもないようなことが幸せだったと思うという、お日様が部屋を明るく照らすことのような有難さ、日常の美しさを言葉として綴るような珠玉のエッセイ、偶に毒入りな感じもありますが、美味しい日常です。
また、「石元さん」も素敵ですが、「木元さん」という登場人物がいる「題名のない物語」が収録されている「恋する旅人」という本も、なかなか、よろしいのではないかと存じます。
ということで、最後はいつもどおりの「宣伝」でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。できれば拙著のご購入もお願いします。「黒田」はもちろんですが「黎明奇譚」と「恋する旅人」もお勧めです。少なくとも、皆様にお読みいただくことで、私が幸せな気持ちになれます。
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