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【鑑賞】映画 生きる

 ながいコーチさんからおススメされたこともあり、黒沢明監督の映画「生きる」を鑑賞しました。
 ウキペディア先生からの知識で粗筋は存じていましたが、何とも複雑な心境のまま、本稿を書き出しています。
 1952年公開ということなので、70年前の映画なのですが、ヒューマニティ溢れる映画として、場面ごとの深さ、台詞の一つ一つの重みにも、考えさせられるものが大きくありました。また、変わらぬお役所仕事というものも、ある意味、感動的でもあります。

 ただ、名作ではあることに異論はないのですが、今の時代の「エンターテインメント」としては、パワー不足の点も感じますので、人にはおススメしにくいところです。また、
「死と直面した時に、どのように生きるか」
ということに、共感する部分はあるものの、
「もっと前に、気づいて行動しなさいよ」
というツッコミを感じる部分、そして、
「死と直面する前の人生を全否定する」
ような描写には、演出と理解したいのですが、価値観の違いを感じるところでもありました。
 一人の人生、そんな軽くて薄いもんじゃないでしょう!
 みんな、必死で生きていると思います。

というツッコミを感じる部分が残りました。

 とは言え、かくいう私も、「不整脈の発作による救急搬送・入院」を経て、「死と直面した時に、どのように生きるか」を考え「福島太郎」としての活動を始めていますので、他の人に対して
「もっと前に、気づいて行動しなさいよ」
とは言えるような立場ではありません。そして「映画の主人公」のように、「命がけで仕事」をするようなことはなく、今も「モブキャラ」同様、平穏に生きることを、「死んでいるように過ごす」ことを選択しています。

 幸いなことに、「福島太郎」は現実の柵(しがらみ)をあまり関係なく活動しているのが有難いところで、映画の主人公のように「公園を創る」で終わることなく「公タマ伝」から始まる7冊の問題作を創り上げてくれました。特に、「元宮ワイナリー黎明奇譚」という作品は、まるで「生きる」をオマージュしたような作品にも感じられます。
 黎明奇譚の主人公は、作中で自分の生死というものを意識はしていませんが、舞台の設定は「東日本大震災から3年後」ということですので、復旧から復興へとステージが進む中で、
「生きている自分たちは、何をしなければならないのか」
ということについて、自問自答した結果、常識的ではないような行動をしたのかもしれません。
 amazonの紹介欄には、このように記載されています。

公務員歴30年の経験者が描く、「公務員×ファンタジー」小説。
以前出版した「公務員のタマゴに伝えたい話」が実用書よりの内容であったのに対して、今作は少し不思議な公務員小説です。

第1章では、架空の都市である元宮市職員の大沼係長が、元宮ワイナリーのファン第1号を自称するまでの、異世界ではない「公務員×ファンタジー」を描いています。

第2章は、異なる12個の物語を、ショートストーリーで掲載しています。公務員の奮闘を描いた公務員物語、是非お楽しみください。

この記事を読んでも、面白いとは思えないかもですが、2月6日17時から5日間の無料ダウンロードキャンペーンを展開するようですので、この機会に読んでいただけたら嬉しいです。レビューだけでも読んでいただきたく、リンクを埋めておきます。




 

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