見出し画像

悪者の美学

タイトルは響きが格好良かったからつけただけです。
お疲れ様です組長です

さぁ本日も勝手に漫画コラム!
今回も少年漫画に対するありのままの
思いを誠勝手にひけらかしていきます。

少年漫画、いや映画も含め
作品を面白くさせるのは主人公だけじゃない!
いやむしろ悪役にこそ、その魅力がある!
と常々私は言い続けておりますが
今回はそんな悪役にフューチャー。

悪役と一口にいっても多種多様なキャラクターがいます。
まず一つ目は
〝極悪〟〝純粋悪〟のような残忍極まりないタイプの悪役です。
こいつらは自己中心的な野望を持ち
純粋に戦うことを好み、破壊を好み、
主人公たちの行手を阻む敵です。
野望を叶えるためなら手段を選びません。
至ってシンプルに主人公たちと敵対する存在ですね。
「行ったら出会って悪事をしていたので戦って倒した」的な
The・王道敵。悪の権化みたいな非道なボスキャラは
倒しがいもあり、なかなか倒せなければ倒せないほど
主人公が修行したりして進化して勝った時の爽快感はたまりません。
このタイプの悪役は単純に主人公と思想が対になるものなので
主人公側とは相いれません。なので読者である我々は
自分の人生の中で全く相いれない嫌いな上司だったり先生だったりを
浮かべてこの悪役に投影すると主人公に感情移入できて
倒した時のカタルシスはより気持ちよくなります。

そしてもう一つが
〝因果〟系の敵です。元々は悪い奴ではなかった
でも過去の経験や環境が善人だった自分を壊し
悪に手を染めることになった・・・タイプの悪役です
最近の漫画は悪役の描写が正直主人公よりも丁寧に
バックボーンを描いてくれるのでこの悪役側に
めちゃくちゃ感情移入しやすい。
たろちゃん組的にはこっちのタイプの悪役が大好きです。
昨今の一大コンテンツとなった鬼滅の刃の
敵たちはこのバックボーンの掘り下げが秀逸すぎました
なので我々は炭治郎たちにも猗窩座たちにも感情移入し
どちらの気持ちも汲んだ上で物語を楽しめます。
NARUTOのオビトもそうです。もしかしたら
自分も敵側だったのかも・・・と思うような読者にこそ
この敵は刺さりまくります。なので僕は完全にこっちです。
このタイプの良いところは単純じゃないところです。
ただ野望を叶えたいから、だけではいまいちピンと来ません
なぜなら嫌いな上司がこうしたい!と思うことは
嫌いだから理解できないのです
が、しかし!敵が敵たらしめる理由の描写、
これがこうなったからこいつはこの道を選んだ、いや
選ばざるを得なかった・・・と思える敵には
我々は感情移入できるのです。
それは自分にも当て嵌められるからです。
なんでも物事には理由・動機がないと人は動きません。
だからそこが触れられるのと触れられないまま進むのでは
与える影響は大違いだと思うのです。
なのでこの場合は
「これがこうなったから敵は今こうして悪いことをしている
・・・でもそれじゃダメだ!目を覚ませ!お前を救う!」
的な屈折した敵。
年の為、現代版に超訳すると、
嫌いな上司も過去にこうゆう経験をしていたから
こうしたいんだなぁ・・・なるほどな。そこには同情します。
だからと言って、これはダメです!!と戦うのが主人公のあなたなんです!

・・・とまぁ、なぜか社会経験もないくせに
敵役を嫌いな上司として当て嵌めて考えましたけどw
でもどんなファンタジーだろうと
こうやって実は潜在的に何か登場人物に投影して
自分と重ね合わせられるところがあるから
僕らは感動したり興奮できると思うのです。


そしてなぜ敵側が主人公より大人な存在なのかに触れます。
以前にも書きましたが
https://note.com/tarochaaandayo/n/n8893d94a92fd

https://note.com/tarochaaandayo/n/n7ce193c83d0d?magazine_key=m616d0e168dd4

https://note.com/tarochaaandayo/n/nad2f28f40697?magazine_key=m616d0e168dd4

主人公はティーンが多いです
それは未だ成長過程を意味します
未成熟な主人公が戦いの中で、もがき、努力し
夢を掲げ、仲間と共に成長していくからこそ
我々はそのドラマに感動します。
これから成長していく対象は大人より少年の方がより
感情移入しやすいのです。
子どもというのは純粋です。
大人というのは浅ましく、卑怯さを覚えます。
真っ直ぐ夢や理想を持ち進んでいく少年が
現実を知った夢もクソもない大人を打ち破るからこそ
友情努力勝利が正しい!と我々は心に刻まれていくのです。

最もその主人公を際立たせるにはやはり
非道な悪役あっての物語ですよね
だからたろちゃん組は主人公よりも悪役が好きだなぁ。

p.s.
ここのところバタバタと忙しく
我ながら自己管理の甘さには辟易しております笑
乱文で失礼しました。
でも良かったらそんな敵側の描写を表現した
動画を作りましたのでぜひ!


頂きましたサポートは、YouTube上の制作活動費用に還元させていただきます。よろしければサポートいただけると嬉しいです!☺️