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人となり

さぁ本日の漫画コラムです
今回は僕らのYouTube
少年漫画あるあるヴァサラ戦記から。


こちら普段温厚なやつが実は昔
とんでもない荒くれ者だった!?
みたいなパターン

こーゆー展開めちゃくちゃ
好きなんですよね笑

主人公とかメインキャラ以外の人物、
例えば味方組織内の大人とかは
すでに〝主人公の上司〟として
物語に存在するじゃないですか
何が言いたいかっていうと、
そーゆー上司キャラの人となりって
完成された状態で
登場してくるわけですよ
主人公のような成長途中ではなく
〝成長した結果この組織にいる大人〟
というキャラクターなので
どういった経緯で大人になったのかとか
ここに至ったのかとか
物語の本筋として語られることって
そこまでないじゃないですか
主人公と比べて。

だから少しでも人となりのわかる
短い回想でもあるのとないのでは
全然印象が違うしあればあるほど
そのキャラにのめり込めるんですよね
多すぎてもいいというわけではないと思いますが。

鬼滅の刃の敵あるあるで
敵が敵たらしめる理由や
バックグラウンドがきちんと
描かれるから
ああ、だからこいつは鬼なんだなとか
戦わねばならないんだなとか思って
こちらも見れる訳なんですが
それとまったく一緒です

そもそも漫画のキャラだけでなく
ぼくら一人一人の人間にも
さまざまな愛憎渦巻く人間ドラマがあって
いろんなものを経験してきた結果の
副産物が自らの性格なのです。
キャラクターなのです。

誰よりも優しいものは
誰よりも傷ついた過去があったからでしょう
逆に誰よりも冷たいものもまた
過去に何かあったからでしょう
過去から未来へと繋がる人生の中で
周囲の環境・周囲の人間に起因して
性格が形成されていく。
だとしたらただそこにいるキャラではなく
これこれこういうことがあって
こうなったから今彼はここにいる
というバックボーンがあるべきだと思う
ONE PIECEのキャラクターはどんなモブにも
尾田先生は事細かな情報をつけて出していると
前になにかでいっていたのを覚えている。
そこにただ存在するためではなく
そこに存在するような人間だからそこにいる
という裏付けのあるキャラクター性にぼくは脱帽する

だから敵味方なく
ちょっとした回想や過去の見える大人キャラは
感情移入しやすくてとっても好き
過去にそんなことがあったから
いまあなたはこうなのね!という
成長を感じつつそのキャラクターの
生きた人間性を感じるから没入できるのであります

とりわけ私はギャップのあるキャラに
やはり弱いので北斗の拳の
山のフドウ(鬼のフドウ)みたいな
残虐の限りを尽くした巨漢が
ユリアとの出逢いにより命の尊さを学び
善人になるお話が印象深くてとても好きです

そしてその逆パターンも好きで
るろうに剣心に出てくる安慈は
体はか細いが心優しき善人だったのですが
大切な子どもたちを失い闇堕ちして
筋骨隆々の残虐な男になるのです

どちらも過去の経験から
なるべくしてなったキャラですよね

敵でも味方でも
どうしたら正義の心を持ったのか
闇に堕ちたのか
回想で見れるだけで全然違います

一瞬でも見れれば(むしろ一瞬の方が)
いろんな派生した物語を勝手に脳内で
補完して妄想してそのキャラを
さらに深堀りすることができて面白いですよ

こう考えると自分の今の性格は
過去の経験上どの経験から
分岐して出来たのかとか
明確にしていくと自分にとって
何をポリシーにしたり大切にしたり
教訓にしたりしているのか
見えてくるもんですね

いやぁ漫画ってここまで考えさせてくれるんだなぁ
ありがとう

たろちゃん組

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