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運転免許を取るまでのUXと取ってからのユーザーシナリオ欠如について

はじめに

本記事はストックマークadvent calendarの12日目の記事です。
何を書こうか悩んでる間にあっという間に時間がなくなってしまったので、今だからこそ書ける記事という感じで、このタイトルにしました。

どうして運転免許を取ろうと思ったか?

40過ぎてまさか運転免許を取ることになろうとは、コロナ禍前は思いもしませんでした。
駅近に住んでおり、交通網も充実してるので池袋、渋谷、新宿、銀座どこにでも1本で行けますし、遠出するときはバスツアーを活用してました。

それがコロナ禍となり、電車での移動のリスクが高まったことで、生活から極端に移動するという行動がなくなってしまいました。
特に外出制限が厳しかった第2波の頃、家で仕事してたのですが、ストレスが溜まる一方…。
その頃から「運転免許があれば、他人からウィルスをうつされるリスクを負わないで移動ができていいなあ…。」と思い始めていました。

そして今年に入り、色々あって転職が決まったタイミングで、時間もあるし運転免許を取ろう!と決断をしました。

自動車教習所を選んだ時に感じたこと

家の近所にはいくつかの自動車教習所があり、よく家の周りを教習車が走ってました。
最初相談しに行ったA教習所は、車に乗っての教習は予約でいっぱいで早くても6月と言われ、まず最初の洗礼を受けることになりました。話に行ったのは3月だったのですが。。
平日午前中とかでも空いてないか?と聞いたら、大学生で埋まってるんですね。まあ確かに、自分も4年の時は単位ほとんど取り終わってて、ひたすら暇してたしな。。と。
有給休暇の消化は5末までだったのでA教習所はあきらめ、B教習所にしました。そこは5月から実技の予約が入れられたので、4月学科をどんどん進めていけばいいやと思い、B教習所にしました。

そこで自分が感じたことをまとめると、

  1. Webサイト上で実技予約入れられる大まかな時期をお知らせしてくれる仕組みが欲しいと思った。

    1. 私が手続きしている際、隣の人の声を耳に挟んだのですが、実技予約の時期が遠過ぎて免許取るまでの期間がそれだと間に合わない、みたいなことで揉めてました。それだけ受付の人の負担になるので、あらかじめそういった情報は公開するべきだと思いました。

  2. 会員手続きをwebで完結させて欲しいと思った。

    1. 今時銀行口座だってネットで開設できる時代なのに、自動車教習の手続きくらいwebで全部できるようにして欲しいと思いました。実技予約と学科試験の練習はwebでできるんですが。


試験会場での出来事

話は一気に飛んで、免許センターでの試験の話をしたいと思います。
教習所での講義や実技の内容については、磨かれ続けた結果、めちゃくちゃ効率化されていました。

免許センターの朝の手続きとか、試験の流れとかその辺りも、日々磨かれ続けた結果、めっちゃ効率化されており、不正への対策も相当色々対応されてました。

私が感じたポイントをまたまとめたいと思います。

  1. 初回の免許時は、写真の持ち込みがNGというのを現場で知った。

    1. こんな感じで現場で初めて知るような話が多く、web上で詳しく注意喚起すべきなんじゃないかなと思いました。他には、

  2. 筆記用具の持ち込み禁止。

    1. これも、先に言ってくれればわざわざマークシート用の鉛筆買わなかったのに。。

  3. 8時受付開始だと思ってたら、7時50分くらいには空いてた。

    1. こういうのもほんと知ってる人しか対応できない。

  4. コロナで、午前落ちた人の当日午後受験がNGになってた。

    1. 遠方から来られてる方は、翌日再試験になると思うので、そういった情報も注意喚起すべきだと思った。

もっとwebサイトを活用してほしいなと、しんみり思ったのでした。


免許取得後の放り出された感じ

無事試験一発合格で免許取得できたのですが、そのあとのUXって何にもないじゃん、という不安に急に襲われました。

教習所はもう卒業してるから、教習所で練習することできないし(ペーパードライバー研修というのはやっているけど)、自分の車があるわけではないので、レンタカー借りて練習するといってもコストかかりすぎだし、そもそもそれまで「車内で一人の状態で運転」をしてきてないわけで、いきなりその状態になるのは難しい、と思いました。

そこで思ったのは

  1. レンタカー会社がサービスとして、免許取得したばかりの人の運転練習をコーチングするサービスをやってはどうか?というサービスプランです。

    1. 1時間コース、2時間コースみたいな感じで、教習ではあまりやらない細い道で対向車が来た時の対処だったり、ショッピングセンターでの車庫入れなどを教えてくれるようなサービス。

    2. ペーパードライバー向けにこういうサービスあるんですが、若い人向けによりライトなプランとして提供すべきなんじゃないかなと。

そういうサービスは存在しないので、結局自分はどうしたかというと、親に同乗してもらって、親の車で週末練習するというスタイルでなんとかしました。
親が車を持っていたからまあそういうやり方ができましたが、親・兄弟が運転しないor運転するけど車持ってないケースだったら、多分どうしようもない状況になると思いますし、ペーパードライバーを産む原因にもなっていると思います。


さまざまな試乗体験と納車待ち期間という落とし穴

流石に親の車だけでは運転する時間も少ないし、いい加減自分の車が欲しいと思い、色々試乗体験に行くことにしました。

まず、どういうシチュエーションで車を利用したいのか、など自分のニーズを洗い出した上で、どんな車が人気なのかを知ろうと思いました。

ただ、車の雑誌を見ても、スポーツカー、SUV、軽、ミニバンみたいな車種切りでの特集ばかりで、ユーザーニーズ別に車種紹介してるような雑誌が皆無でした。その時本屋でみた10種類くらいの雑誌全て。

どうしたものかと色々ググってたら、モータージャーナリストの方達が自分達でYoutuberとしていろいろな車を紹介していることを知りました。
内容は雑誌の内容より濃密で、知りたいポイントを完結に紹介してくれていて、自分の車への知見を深めていくことに成功しました。あくまで点としての把握ですけど。
自分としては車の系譜を一望できるような、そういう知見紹介のサービスが欲しいと思いました。モデルチェンジが頻繁だし、内容も多岐に渡るので。

知見が大分たまってきたので、試乗予約を入れようと思いました。知見がたまらない状態で試乗しても確認ポイントを絞れないし、ディーラーの言いなりになってしまうので、知見を溜めずに予約を入れるのはやめた方がいいと思います。

色々試乗して車を購入したのですが、その際に知っておいた方がいい内容があるので、まとめておこうと思います。

  1. 駐車場借りてないと本契約できない。

    1. 家に駐車場があれば必要ないですけど。

  2. 自動車保険は納車前に自賠責保険(必須)と任意保険契約を済ませておく。

    1. 最近任意保険に入ってない人が増えてるらしくて、ありえねえ、と思った。

  3. JAFには入っておこう

  4. ETC2.0にしても2030年問題に対応してるとは限らない

    1. https://www.astro-p.co.jp/article/column/etc2022/

  5. 現在コロナのせいで世界中の車の生産スピードが落ちていたり、一部の部品が調達できなくなっているので、生産終了になるグレードがあったり、納車までにめっちゃ時間がかかってしまう。

そうなんですよ、今車を買っても納車までに期間が開きます。なのに、購入前までに駐車場の契約を済ませておく必要があります。
その間、無駄に駐車場の費用を払うことになってしまうのです。

どうしようか、車をサブスクで借りられるサービスとかあればいいのに。。。と思い色々調べて、以下の2つのサービスに辿り着きました。


ホンダマンスリーオーナーとKINTO

ホンダマンスリーオーナーは月々利用料を支払うことで、制限距離内は定額利用(距離を超えると超えた分だけ従量課金)できるサブスクリプションサービスです。利用料に保険料も含まれています。
トヨタのKINTOもサブスクサービスですが、利用期間が3年・5年・7年と縛りがあって、サブスクというよりもリースサービスだったので、コレジャナイ感がすごかったです。
ホンダの方は月々契約更新なので、車が必要なくなったタイミングでレンタルを終了でき、便利です。

ただそんなホンダマンスリーオーナーなのですが、まだ実験的に始めてる段階なので、登録車数がまだまだ少なく、家の近所のホンダディーラーには空いてる車が一台もない時期もありました。

自分は運良く空いた車をレンタルすることができました。仮申請してから本契約するまでに1ヶ月くらい時間がかかったのも、ちょっと微妙かなと思いましたが、現在は納車待ちの状態で空いた駐車場をマンスリーオーナーで借りてる車で活用できているので、満足度の方が高い感じです。

納車までに時間が空いてしまって、運転するのが怖くなってしまうようなドライバーの方、いらっしゃると思います。
そういう方に、ホンダマンスリーオーナーのサービスはうってつけだと思うので、是非試してみたらどうでしょうか?


終わりに

以上、ここ1年くらいで私が体験したことをまとめました。

とてもプライベートな話ではあるのですが、こういうユーザー視点からの課題発見というのは、現在私が仕事としておこなっているPdMの業務のコアをなすものになります。
私が担当しているAnewsというプロダクトに、日々こういう思考実験やユーザーインタビューをし、PMFを第一にサービスの磨き込みをおこなっています。

いろいろな事象を観察し、課題発見し、解決策を考える癖をつけておくと、そこから素晴らしいサービスが生まれる可能性があるので、是非みなさんもやってみてください!
その分世の中がちょっとずつ良い方向に変わっていくと思います。


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