専門性が民主化される世界で、私たちが磨くべきもの。
ChatGPTをはじめとした昨今のAIブームによって、私たちの仕事や生活が大きく変わろうとしていることは言うまでもありません。
そのAIが私たち人間にもたらそうとしているものの1つに「専門性の民主化」があります。
例えば、私の専門であるソフトウェア開発の分野では、ChatGPTによってそのハードルが格段に下がってきています。
ChatGPTにクイズアプリの作成をお願いしてみました。
プロンプト:Webブラウザで動く簡単なクイズアプリを作成してください。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>クイズアプリ</title>
<link rel="stylesheet" href="styles.css">
</head>
<body>
<div class="container">
<div class="question">質問がここに表示されます</div>
<button class="answer">回答 1</button>
<button class="answer">回答 2</button>
<button class="answer">回答 3</button>
<button class="answer">回答 4</button>
<div class="feedback"></div>
</div>
<script src="script.js"></script>
</body>
</html>
.container {
text-align: center;
margin-top: 50px;
}
.question {
font-size: 24px;
margin-bottom: 20px;
}
.answer {
display: inline-block;
margin: 10px;
font-size: 20px;
}
.feedback {
font-size: 20px;
margin-top: 20px;
}
const questions = [
{
question: '日本の首都は?',
answers: ['東京', '大阪', '京都', '福岡'],
correct: 0
},
{
question: '富士山は何メートル?',
answers: ['3776m', '3000m', '4000m', '3500m'],
correct: 0
}
];
let currentQuestionIndex = 0;
let correctAnswers = 0;
const questionElement = document.querySelector('.question');
const answerButtons = document.querySelectorAll('.answer');
const feedbackElement = document.querySelector('.feedback');
function showQuestion(index) {
questionElement.textContent = questions[index].question;
for (let i = 0; i < answerButtons.length; i++) {
answerButtons[i].textContent = questions[index].answers[i];
}
}
answerButtons.forEach((button, index) => {
button.addEventListener('click', () => {
if (index === questions[currentQuestionIndex].correct) {
correctAnswers++;
feedbackElement.textContent = '正解!';
} else {
feedbackElement.textContent = '残念、不正解。';
}
setTimeout(() => {
currentQuestionIndex++;
if (currentQuestionIndex < questions.length) {
showQuestion(currentQuestionIndex);
feedbackElement.textContent = '';
} else {
feedbackElement.textContent = `終了! 正解数:${correctAnswers}/${questions.length}`;
answerButtons.forEach(button => button.disabled = true);
}
}, 1000);
});
});
showQuestion(currentQuestionIndex);
※実際に動作確認や中身のチェックはしていないのでご了承ください。
このように、私が大学生の時に苦労して学んでいたことが、一瞬にして実現されてしまう世の中になっています。
エンジニアリング以外の分野でも同様です。
アート生成、音楽生成、動画生成、記事の執筆など、様々な分野において、AIによる民主化が進んでいます。
こういった時代に生きる私たちは、どのように対抗していけば良いのでしょうか?
「考える力」こそが、人類の最強の力。
私の考えですが、人類がAIに代替されないためには「考える力」を有効活用することがカギだと思います。
先ほどのアプリについて、さらに質問をしてみました。
このクイズアプリを世界一面白くするためには、どうすれば良いですか?
どれも当たり障りのない機能の追加で、少し考えれば思いつくことですよね。というよりも、今現在あるクイズ番組やクイズアプリで、こういった機能は備わっているはずです。
これがAIの弱い部分ですが、真新しいアイデアや視点は持ち合わせていません。クイズアプリであれば、既存の機能追加の提案しかできないわけです。
ここにこそ、人類の勝ち目があります。
馬から車へと移動手段に革命を起こした、ヘンリー・フォードの言葉を思い出してみてください。
当時の馬が移動手段であった時代においてAIができるのは、
・どうやって速い馬を育てるのか
・どうやったら馬が速く走れるようになるのか
といった提案しかできなかったでしょう。
ですが、人間の知能は「これまでなかったもの」を生み出す力が残されています。それができるのは、考える力を持った人間だけです。
作業者としてしか動けないホワイトカラーの職種の人は、徐々にAIに代替されていくでしょう。今のうちから、少しでもAIの活用の仕方、新しいものを生み出す思考力などを磨いていきましょう。
それこそがAIに代替されない人間になるための1つの方法です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?