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読書記録#3 『チーズはどこへ消えた?』

色々な場面でよくタイトルを耳にする『チーズはどこへ消えた?』を、先日読みました。

世界的に注目されているこの本は、どんな内容なのだろうと興味津々で読んでいましたが、多くの気づきを与えてくれる1冊でした。


一言要約

この本を一言で表すと、
「世の中は絶えず変化する。その変化に敏感になり、適応せよ。」
です。

『チーズはどこへ消えた?』という短いストーリーの中に、変化の激しい現代を生き抜くためのヒントが散りばめられていました。


一生安泰の世の中なんてものは存在しない。

私たち人間は、変化に弱い生き物です。
自分の状況が変わることを嫌う傾向にあります。

それは、自分を守るためであり、さらには人間社会や生態系を維持するための機能であると言えます。


けれども、VUCAの時代と言われて久しい現代は、世の中の構造が目まぐるしく変化しています。

終身雇用が当たり前だったのが、今では早期退職を求める企業も少なくありません。
人生100年時代となった今は、これまでと同じ額の貯蓄では、老後を生きることは難しくなっていくでしょう。

このように、世の中は大きく変化しているにも関わらず、学校教育や組織内の教育などはあまり大きく変化していないのが現状です。


こういった世の中の変化を、知ってはいるものの、自分ごととして捉えられている人はあまり多くないように感じます。私自身も、数年前までは分かっていつつも、全く適応しようとはしませんでした。

何か行動を起こしていかなければならないと思いつつも、何からすれば良いのかわからない。そんな状態で、足踏みしていたことを、覚えています。


『チーズはどこへ消えた?』の物語に登場するヘムとホーのように、変化に気づかずにいる、もしくは、無意識のうちに変化から目を背けてしまうことで、取り返しのつかない状態に陥ってしまう可能性があります。

だからこそ、仕事や趣味など、とにかく何事にも全力で取り組み、自分の中に知識や経験を積み上げていくこと。そして、常に変化を敏感に察知し、適応できるような準備をしておくことが重要だと、改めて実感しました。


絶えず変化するチーズを追い続ける日々を送ることが、人として生まれた我々に課せられたミッションなのかもしれません。

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