よう、そこのかわいこちゃん!


いいかい?

溶けた鏡を持ったベトベトの猿

ずぶ濡れの太陽

武器商人たちの放つ臭い弾

沼から這いずり出すために踠く水鳥

手のひらから剥がれ落ちた生命線

それらを目撃したあと

役所の白紙に

判子が押される真っ昼間に

おれの目ヤニがボカンッ!と爆ぜて

丁度、その爆弾が楽園の傷口に入り込んで

破壊した更地こそが

たった一つの寝床で

アンタを抱く布団になるわけだ、わかるかい?

「わかりません/興味ありません/彼氏がいるんで」

こうして今日もかわいこちゃんは

明日へと帰る


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