お金をかけずに英会話を上達させる方法
よくメディアなどで「日本人は英語が話せない」という言説を耳にしませんか?
私たちが中学、高校、その他塾や自主学習で英語を勉強する時間は1500時間以上だといわれています。しかし、日本人で英語が話せる割合は人口の2%とも言われており、実際に私を含め、周囲にほとんど話せる人はいませんでした。
日本人が英語を話せない大きな理由として「そもそも話す機会がない」ことがあげられると思います。
そこで、この記事では英会話を練習する一般的な方法として語学留学や英会話スクールを取り上げ、私が行った言語交換という方法と比較して解説していきます。
語学留学
メリット
①効果の高さ
英語の国で暮すことになるので、当然24時間話すのも聞こえてくるのも英語ばかりになります。
少し荒療治になりますが、英語を使わなければ生きていけない環境に身を置けば学習効果も高くなります(ただし、現地の日本人と固まってしまって結局英語はあまり身につかなかったという事例もあるようです)。
②人脈づくり
外国へ行けば、日本では出会えない多種多様な人たちと出会うことになります。
その中で気が合う友人や恋人を作れば、人間関係が一気に広がるでしょう。 場合によっては結婚してそのまま外国へ移住ということも考えられます。
③異文化体験
言語だけでなく、異文化に触れることも留学のメリットです。日本で長年暮していると、海外の文化に生で触れることに感動を覚えるでしょう。
実際に私の友人もオーストラリアで得たものとして、「英語力よりも多文化社会で暮らす体験のほうが大きかった」と語っていました。
デメリット
①費用がかかる
国や期間にもよりますが、1年アメリカに留学する場合は450万円ほど、比較的安いニュージーランドの場合でも300万円ほどだそうです。
現地で働きながら学ぶワーキングホリデーだと、カナダやオーストラリアの場合100万円ぐらいの予算があれば足りるため費用は抑えられそうですが、円安や現地での物価高が影響する場合は節約するなど、工夫が必要になりそうです。
②時間がかかる
滞在期間は自分で選ぶことができるものの、渡航の手間やコストを考えると数か月から半年ほどは最低でも滞在したいものです。
留学をする場合学校や仕事などからは長期間離れることになります。休学や休職、転職などの対応が必要になるでしょう。
英会話スクール
メリット
①比較的安い
入学金で2,3万円ほど教材で1、2万円ほど、1レッスンで3~4千円ほどが相場のようです。
アルバイトや正社員などで働いている場合は払える額ではないでしょうか。形式(対面かオンラインか)や人数(マンツーマン、少人数、大人数など)でもレッスン料が変わるため、工夫次第でもっと費用を抑えることもできます。
②時間の自由が利く
自分で予約を入れて受けたいときにレッスンを受けるオンライン英会話のサービスもあるため、忙しい社会人でも隙間時間で学習することができます。休日や帰宅後など、うまく時間を作ってレッスンを入れましょう。
デメリット
①時間や場所が指定される場合も多い
複数人同時のレッスンだと、〇曜日○○時からのコマといったように、決められた時間に自分が合わせる必要があります。
また、対面の場合だと実際に通わなければならず、居住地によっては移動に時間がかかることもデメリットだといえます。
②人数によっては実際の会話の練習が難しい
先生が一人、生徒が複数人の場合だと必然的に一人ずつの会話の時間は減ってしまいます。
自分から質問するなど、積極性がないと効果的に学習することが難しい場合もあるでしょう。
そのため「実際の会話みたいな1対1の練習がしたい」という方には向いていません。
無料でできる、言語交換とは?
上記2つ以外の方法に、言語交換というものがあります。
簡単に言えば、「英語を勉強したい日本人と、日本語を勉強したいアメリカ人がお互いの言語を教えあう」というような仕組みのものです。
Webサイトでマッチングしたり、SNSで相手を探したりしてパートナーを見つけ、オンラインで始めるのが一般的かと思います。
メリット
①料金がかからない
語学を学びたいユーザー同士がつながるため、あなたがお金を支払う必要はありません。 その代わりに、相手に日本語を教えてあげることでwin-winの関係を築くことが言語交換のコンセプトです。
マッチングサービスも基本無料のものが多く、金銭的に余裕がない人でも始められます。
②時間が自由に決められる
例えば「今週は金曜日が開いているが来週は木曜日、それ以降は忙しく無理」というように職業によっては休みが不定期な方もいるかと思います。
言語交換なら都合のいい時間を相手に送り、相手の時間とすり合わせて交渉することができます。
留学や生徒が複数人のスクールと比べて時間に自由が利くのが言語交換のメリットと言えるでしょう。
③世界中に友人が作れる
これは、個人的に最も大きいメリットだと感じています。 興味がある国や地域に日本語学習者がいれば、ニューヨークだろうとムンバイだろうと、どこでも友人を探すことができます。
私も色々な国の人と知り合い、仕事や料理、車事情といった細かい所までその国の文化を知ることができたので言語学習のモチベーションにもつながりました。
デメリット
①原則として自己責任
世界中様々な人が言語交換サービスを使っています。中には、出会い目的などの動機で登録している人もいるらしいので、しっかりと相手のプロフィールを見極めなければトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
とはいえオンライン上のつながりなので、本名や住所などの個人情報を晒すなど危険な行為をせず、不審なユーザーはブロックするなど自己防衛を行えば基本的に安全です。
②始めるまでに時間がかかる
ちょうどいい相手がいるかどうかは運次第なので、マッチングが成立するまでに時間がかかる場合があります。
私の場合は気が合いそうなユーザーに自己紹介付きの友達申請を送り、数週間以内に返事をもらって申請が承認されるといったような感じでした。
長続きする関係を築くためには相性も重要なので、気長に待ちましょう。
③相手に日本語を教える必要がある
言語交換はお互いに言語を教えあうというコンセプトなので、当然こちらも日本語を教える必要があります。
私の場合は1時間の会話なら30分ずつ、英語と日本語でしゃべる時間に分けていました。
日本語を教えるのは時間の無駄のように感じる人もいると思いますが、相手のレベルがよほど高くない限り日本語を教えるときも結局英語で解説をすることになるので、これも自分の勉強になっていたと思います。
まとめーおすすめの言語交換サイト
留学や英会話スクールでも英会話の練習は可能です。
スクールならあなたのレベルに合わせて最適なカリキュラムを用意してくれますし、留学ならやる気次第で英語力を飛躍的に向上させることができるでしょう。
しかし、予算や時間の関係で以上の2つが厳しいという方には気軽に始められる言語交換がおすすめです。
相性の良いパートナーと出会えれば何年も言語交換を継続することができ、家にいながら異文化交流も手軽に行えるため、海外に興味がある方にもおすすめの方法です。
特に、私がおすすめするのはConversation Exchange というマッチングサイトです。
このサイトは完全無料で日本語にも対応しており、登録から利用開始、友達申請までの流れがスムーズです。
これは体感的な話ですが、Conversation Exchangeは有名な言語交換アプリのHelloTalkと比較して真面目に語学力を向上させたいというユーザーが多いような気がします。おそらく、知名度の低さや若干古いデザインのWebサイトであるといった特徴から、意欲をもって言語交換について調べた人のみが集まるというのが要因なのではないでしょうか。
手軽さやユーザーの質の高さが強みのConversation Exchange で言語交換を始めてみませんか?
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