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短歌8つ(6)

満月に届かぬ夜にきみ思う
このままいっそ駆(欠)けてゆきたい

息子氏が折り紙を折る昼下がり
眠たく香るスタバのORIGAMI

自転車に乗れずに泣く子怒る親
ともに成長途上なるかな

即死して人生プツリ終わったが
世界そのままなんとも妙だ

喧嘩した昼の彼女は背中向け
華奢な身体がベッドに浮かぶ

人間は鼻汁(はなじる)さえも愛おしい
夢を抱くな食われちまうぞ

待ちわびて待ちわびてなお待ちわびて
何を待つのか忘れてしもた

搾取され蓄積しゆく鬱憤よ
我望むのは無何有郷(むかうのさと)か

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