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1級建築士設計製図にビリケツくんのエスキス攻略テキストは買いか?

1級建築士の設計製図の主な時間配分としては、作図が一番多く、次にエスキス(プランニング)という人は多いのではないでしょうか。
作図に関しては「とにかく書け」に尽きるのですが、エスキスというのはなかなか難しい。
日建学院に通った私でしたが、ある個人出版本に手を出しました。

それがビリケツくんのエスキス攻略テキスト。

SNSなんかでも評判だったビリケツ攻略法

会社の後輩も「この人のブログはよく見てました」と評判でしたし、ツイッター(現X)のフォロワーさんも買ったということでした。

買った理由はとにかくエスキスに時間が掛かりすぎたから

このエスキス本を買った理由は、とにかくエスキスに時間が掛かりすぎたからになりません。設計条件を読むたびに深読みしてプランニングを失敗するっていうのを繰り返してました。
でもこの試験って「所要室が入っていること」「要求面積をクリアしていること」「部屋の関連性」っていうのさえ満足すれば、あまりどこがどこでも関係ない。
つまり、鉄板のパターンを身に着けてしまえば、このエスキスやプランニングに関しては時短が図れるのではないかと考えたわけです。

ビリケツくん攻略エスキスはただのドリル

著作権とかの関係があったら大変なので中をお見せすることはできませんが、結論から言うとこの本に書かれた攻略法というのはごくわずかで、あとはドリル問題になってます。

なので買ったときには「騙された!」っていう感じがしました。

でもエスキスを始める前に当たって必要なのは、その数十ページで十分だったのかもしれません。

あとエスキスの悩むパターンとしては、部屋の形(変形させていい部屋と悪い部屋)と大小の部屋の配置、ホールや廊下の取り方に苦労するんじゃないかと思いますが、この本のドリルや解法を読んでいくと、必然的にこのパターンは覚えられると思います。
ここに100%を目指さない「適応力」をつけるコツがあったなと思いました。

ビリケツくんの攻略テキストを空き時間に

ビリケツくん攻略エスキスでやったのは、エクセルで作ったマスにとにかくはめていくだけの作業。

ビリケツ攻略法の1つあたりの問題は、10分~20分もあれば終わってしまうレベルの問題なので、買ってからはこれも空き時間にやってました。その時に準備したものは、あらかじめエクセルで4マス×6マス(7マス)にした用紙。

たいてい1級建築士設計製図において使われるスパンはこの2種類。

イレギュラーで5マス×6マスというパターンもあるけど、これを作っておくことで、部屋のゾーニングをしていけるというわけ。

ただし予備校によってはビリケツ法がNGのところも

このビリケツ法、どうも某予備校では禁止されている教室もあるとのこと。
理由はわかりませんけど、予備校の方針によってはこのやり方は弊害があると判断されてるのかもしれません。

でも考え方のコツにはなると思います。

ビリケツくん攻略テキストを買ったから合格したとは思わないけど、なかったら合格してないかも

出された課題とエスキスをやり直して、30枚近くは書いた図面。

結論、このビリケツくんの攻略テキストを買いか?と言われると迷うところ。
多分これを使って訓練してたのは学科試験終了から設計製図試験の11週間ほどの間で、たった1週間から10日ほど。
なのでビリケツくんのテキストを買ったから合格したとは言えず、でもなかったら合格まではこぎつけられなかっただろうと。

それだけエスキスに対する抵抗とか力が抜けましたし、買おうかどうか迷うくらいなら買えばいいと思います。

落ちたときに買えばよかったと後悔すると思うので
でもこれだけで合格できるほど甘くもないので、予備校の問題を繰り返しエスキスしてみるっていうこともお忘れなく

ちなみに、現在そのビリケツ攻略本がどこに行ったかというと…後輩に平行定規を借りたお礼に進呈しました。
その後、某フリマアプリに出品したとのこと。
新品である必要はないかもしれませんね。


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