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食物繊維の出世

読んでいただきありがとうございます。  

これからもよろしくお願いします。    


今や、食物繊維は生活習慣病を予防するキーパーソンです。

食後の血糖値の急上昇を抑制してくれるので

糖尿病にも有効。

腸内でコレステロールを吸着して便に混ぜて排泄するので

脂質異常症にも有効。

体内のナトリウムを排泄する働きもあるので

高血圧にも有効。

こんな僕が恐れる三大血管疾患を予防してくれるなんて

食物繊維は最高です。

今は、そんな病気予防のメカニズムも解明されていますが

以前はそんなこと、わかっていませんでした。

以前は「食物繊維は栄養のカス」といわれるほど

注目されないものでした。

本日はそんな食物繊維の効果をお伝えします。


食物繊維とは?

そもそも食物繊維とはなんなのか?

食物繊維は

「ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体」と定義されています。

人間の体の中で分解されず栄養にならないので

「食物繊維は栄養のカス」と呼ばれていたのです。

分類でいえば、炭水化物になります。

炭水化物 = 糖質 + 食物繊維  なのです。

分類でいえば炭水化物なのですが、

分解されないので、吸収もされず、

『栄養素』ではありません。

しかし、体に有用な働きをします。

食物繊維は水溶性と不溶性の2種類あります。


水溶性食物繊維とは

水溶性食物繊維は、

水に溶けやすく、水に溶けるとゼリー状になります。

小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにし、

食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。

また、

コレステロールを吸着し体外に排出することで

血中のコレステロール値も低下させます。

さらに、

ナトリウムを排出する効果もあるので、高血圧を予防する効果もあります。

食物繊維は低カロリーで肥満の予防にもなるので、

糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化など、

さまざまな生活習慣病の予防に効果があります。


不溶性食物繊維とは

水に溶けにくい不溶性食物繊維は、

水分を吸収して便の容積を増やします。

便が増えると、大腸が刺激され、排便がスムーズになります。

また、

有害物質を吸着させて、便と一緒に体の外に排出するため、

腸をきれいにして大腸がんのリスクを減らしてくれます。


便通の改善

食物繊維は便秘に有効と聞いたことはありませんか?

水溶性食物繊維は水に溶けてゼリー状になるので

便をやわらかくするので便通をよくします。

不溶性食物繊維は便の量を増やして腸管を刺激することにより

便を排泄する動きをして便通をよくします。

それぞれ効果に違いがあります。


ただし、その性質から

水溶性食物繊維を摂取し過ぎると便が水分を含み

下痢になることがあります。

不溶性食物繊維を摂取し過ぎると腸管を刺激しすぎてしまい

腸管の刺激による便秘だった場合はよりひどい便秘になります。

摂りすぎはなんでも注意が必要です。


大腸で栄養に変身

僕たちの腸管には微生物がいっぱいいます。

その微生物を腸内細菌と呼び、

種類は1000種類以上といわれ、

その数は100兆〜1000兆と文献により違いがあるものの

かなり多いのです。

人間の全身の細胞が37兆個なので

人間の細胞よりも圧倒的に多い数の腸内細菌が腸管にいるのです。

食物繊維は、水溶性・不溶性のどちらも

その腸内細菌の栄養分になります。

食物繊維は

「ヒトの消化酵素で分解されない」けど

腸内細菌は

「ヒトの体に棲みつく部外者」のため食物繊維を栄養とできます。

腸内細菌については、

今度詳しくお伝えします。

今、注目される腸内環境に活力を与えるのが

食物繊維なのです。

栄養のカスが、

人間の健康をつくるようになりました。



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