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10分でわかる海外ニュース 2024年4月2日

オーストラリア在住20年目、元豪州4大銀行員のtaroがお送りする海外暮らしのコラムと10分でわかる海外のニュース、オーストラリアの経済、不動産情報を翻訳&まとめ。
ニュースの参照はここからhttps://www.bloomberg.com/asia

【本日の独り言】

みなさまおはようございます。

間違っていることを認める。
絶対の自信を持って自分が合っているなんて思う時ほど自分の考えを疑ってみる。
そうすることで自分の知見を広げたり、価値観を手に入れたりすることができる。

アメリカのデューク大学の研究で実に82%もの人が「意見の違いがあったときは自分の方が正しい」と思い、「自分が正しいケースは半分以下」と考えた人はわずか4%と少なかった。それほどまでに人は自分の考えに固執して、間違いを認めることができない。

親だから、上司だから、年長者だから間違っちゃいけないなんてことはない。
むしろ、そういった人たちが自分の意見、考えを正す姿勢こそ後に続く人たちの見本となる。

身体も思考も年齢と共に硬くなる。
柔軟な思考と精神を持っていればこそ人生の選択肢を広げることも可能になる。

オーストラリアで会計士、銀行員を経て、2019年に起業し4店舗、3事業を経営。様々な経験を活かした経営者、人材育成家のTaroがお届けする、転職や留学、移住、起業など自己実現の成功率が8割上がる「考えるチカラが育つ会話術」はコチラ https://lin.ee/fpVjqiz

【金融ニュース】

先週のインフレ率の鈍化が米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利下げ観測を強めたため、米国株式先物は上昇し、金は史上最高値まで急騰した。

S&P500種株価指数は0.4%上昇し、欧州、オーストラリア、香港の市場はイースター休暇のため休場となった。市場前取引では、エヌビディア・コーポレーション、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、マイクロソフト・コーポレーションが上昇し、ハイテク株の堅調なオープンを示唆した。金相場は木曜日終値から1.6%上昇し、2265ドルを超えた。ビットコインは70,000ドルを割り込んだ。

【ヘッドライン流し読みニュース】

■シンガポール住宅価格、販売減速にもかかわらず再び上昇

・シンガポールの住宅価格は3四半期連続で上昇し、数ヶ月にわたる低調な販売と高金利に対する当局の警告に耐えた。

都市再開発庁が月曜日に発表した予備推計によると、第1四半期の民間住宅価格は前3ヵ月から1.5%上昇した。これは2023年第4四半期に記録された2.8%の価格上昇より遅い。販売件数は20%減少した。

ジョーンズ・ラング・ラサールのシンガポール住宅調査責任者、チア・シュー・チュイン氏は、「この数字は、地元バイヤーの底堅い需要が続いていることを示している」と述べた。価格上昇は「本物の地元需要に支えられた」ものであるため、短期的には冷却措置は考えにくいという。

■日本、夏と冬の電力不足を予測

・政府の予測によれば、日本の電力供給は夏も冬も十分な見込みだという。

金曜日に開かれた通商産業省の委員会後に発表された資料によれば、予備率は7月から9月にかけてすべての地域で十分な電力が供給されることを示している。安定した送電網には一般的に最低3%の予備力が必要であり、これはすべての地域で上回るはずである。最も弱いのは7月の北海道で、4.4%と予想されている。東京は5.7%。

12月から2月にかけては、沖縄を除くすべての地域で10%を超える。

■Z世代は家を持つことがあるのだろうか?

・多くのZ世代(1997年から2012年の間に生まれた世代)にとって、持ち家を持つことは難しいことだ。

現在12歳から27歳の彼らは、まだ不動産を購入できる年齢ではなく、今後も購入することはないだろうと考えている人も多い。

2023年ユース・バロメーターによると、18歳から24歳の若者のうち、住宅を購入できそうだと考えているのはわずか41%である。精神疾患、長期疾病、身体障害を持つ人々の自信はさらに低い。

記録的な住宅価格の高騰により、20%の頭金を貯めるにはますます時間がかかるようになり、金利の上昇により返済が困難になり、借り入れ能力が低下している。

そして、彼らは貯蓄に時間をかけてきた現金化されたブーマー世代やカップリングアップしたミレニアル世代と競争している。

【最後に】

2000年初頭から物の値段が2−3倍に上がったと言われるオーストラリア。
パスタ、お米、野菜、お菓子などスーパーマーケットで手にするものの値段はどれも20年前に比べて倍以上になっている。
給料も同じように2−3倍になっているかといえばそうではない。
最低時給が18ドルから25ドルになったかなという程度。
この開きが人々の生活を苦しめている大きな要因。
金利が上がる、賃金が上がるっていいことばかりじゃない。

週780ドルで賃貸をしていた頃のハイライズ(高層ユニット)は週1000ドルになっていた。
ゴールドコーストの一軒家の平均価格が1ミリオンに達した今、改めてこれから家を買うことのハードルが高くなった。
子どもたちが大人になる頃、この国はどんな国になっているだろう。
そこで生きていくためのチカラはどんなものがあるのだろう。

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