目の前で自転車を盗まれた話…

まあ一応、愛車っちゃあ愛車

3年半程前、通勤用にAEON BIKEで自転車を購入した。特に高価というわけでもないが、雨の日も風の日も通勤で使ってきた愛車である。
購入から3年がたった時、当初契約した保険が切れてしまったので、一応義務化されているという自賠責保険を新規に契約した。毎月数百円収めている。しかしこの時のオプションの盗難保険には加入しなかったのである。
更にこの4月より自転車乗車中においては、ヘルメットの着用が努力義務化された。伴い、シティサイクル、いわゆるママチャリでも不格好でないヘルメットをAmazonで探して購入した。時期が時期だけに需要があるようで、まだ届いていないのだが…。

呆気に取られている間に…

この日はたまたま常用しているスーパーでなく、少し距離のある某Iスーパーまで自転車で行った。併設されている100円均一ショップに用があったためだ。一通り買い物を済ませ、愛用しているトートバッグを抱きかかえながら駐輪場へ向かった。
小生の自転車を見つけて近寄ったところ、1人の男が割り込んできた。通行の邪魔なのかなと道を空けたところ、その男が小生の自転車の鍵を開けてあっという間に跨り走り去ろうとしていた。
!?!?!?
何故他人の鍵で小生の鍵が開くんだ…。訳が分からない…。混乱して自身の持つ鍵を確認している間にその男は軽快に走り去っっていった…。
呆気に取られて大きな声を出せず、チョ、チョットマッテ…と声を振り絞ったものの時は既に遅し。あっという間に小生の愛車は、横断歩道の彼方まで走り去っていった……。信号が赤に変わり、その場で膝から崩れてへたれこんでしまった。
信号がまた青に変わったところで思いついたように走って愛車を追ったが、当然見る影もない。かくして、小生の愛車は眼前から姿を消してしまったのである。

そういうことか…。

ふと我に返ったところで必死に渡った横断歩道をひき返しまた事件が起きた駐輪場に戻ってきた。そこには当然愛車は存在しない。
おや?愛車と全く同じ型の自転車があるぞ…と気が付いた。まさかと思い、その自転車の錠に自身の持つ鍵を挿してみた。するとどうだ、錠が開いたのである。
そういうことか…。
つまり、こうである。
件の男は小生の愛車と同じ型の自転車を所有しており、小生の愛車と見間違えて鍵を挿し、何故か開錠されてしまい、誤りに気が付かないまま過ぎ去っていってしまったのである。
同じ型の自転車だと付属の錠は全く同じものなのか?
それもそうだし、もし小生がスーパーでもたもたしていないで、もっとはやく10秒でも早く駐輪場に到着していたら…。もっと自分に対応力があり大声を出せていたら…。こんな顛末は導かれなかったはずなのに…。と悔しくて悔しくて立ち尽くしてしまった。

自転車を見誤ってしまった貴方へ

可能性は限りなくゼロに近いことは承知の上ではあるが、もし本件に心当たりのある方は、すぐに名乗り出て欲しい。貴方の自転車はまだ某Iスーパーにそのまま残っている。是非、現場へ戻り、小生の愛車を駐輪頂き、本来貴方の所有する自転車を持ち帰って頂きたい。心からお願いする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?