インドアだって言ってたじゃん。①

みなさん好きな人は居ますか?
その人はあなたの事を好きになってくれそうですか?

社会人になると出会いがない、なんて言いますが、
わたしもその1人でした。

わたしは幼い頃から気が多くて、
好きな人がいなかった事のほうが少なかったのですが、
大人になるとそうもいきませんでした。

足が速いだけで、
勉強ができるだけで、
クラスのムードメーカーなだけで、
それだけで好きになる事は難しくなります。

大人になって気づいたのは、
好きになるかどうかは尊敬出来るかどうかです。

だけど学校も行事も無いわたしたち大人は、
尊敬できるところを知るほどに親しくなったり、
そんな場面を見る機会もなくなりますよね?

かと言って、
自分からここすごいでしょ?
なんてところを出そうものなら、
鬱陶しいなんて思われることも。

そう、大人が人を好きになるのは難しい。

そんな大人の一人であるわたしですが、
20代後半にして好きな人ができました。

好きな人は、お金が無く、
仕事も不安定で、学歴もありませんでした。
加えてグレたことまであって、
その片鱗のある見た目。

地方では名の知れた大学まで行き、
それなりにお金を稼ぐわたし。
普通に考えれば好きになるはずなんてありません。

だけど、好きな人は仕事に真面目で、
好きなことを仕事にしていました。

わたしは学生時代から20台前半まで夢を追いかけ、
好きなことを仕事にしたい、
その一心で走り続け、叶わず、ボロボロになり、
なんとなく違う仕事に就いて、
なんとなくそれが普通になっていました。

そんなわたしにとって、
好きなことを仕事にしている好きな人は、
とても眩しく、キラキラしていて、
わたしには無いものを全部持っているように思えたのです。


これこそ尊敬です。

まさかこんなところを尊敬するなんて。
人間何で尊敬できるか自分でも気付けないものですね。

わたしはどんどん好きになり、
どんどんどんどん止まらなくなりました。

好きな人は自分はインドアだと言っていて、
わたしも超ド級のインドア。
そしてお互いに連絡がマメでした。

インドアでマメだとどうなるかと言うと、
共依存です。

わたしはだんだん沼にはまっていくのでした。






































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