就職

仕事に就いた。2022年4月ぽかぽか陽気にスーツを合わせた。会社の入社式、周りはこれから同期として活動していく仲間が10数名ほどいる。僕はアルバイト先の飲食店の会社に就職することになった。いや、することにした。この言い方はネガティブではなく、非常に前向きな言い方。元々は公務員を目指す専門学校に通っていたが、見事全ての試験に敗れた。敗因は少し舐めてかかっていたからだと思う。公務員になれば給料は安定していて、老後も心配なしだろう。ただそんな理由だけで目指していた。
公務員試験に落ちまくっていた2月。アルバイト先の店長が会社を紹介してくれた。飲食店の社員になるのは気が引けるけれど、僕には二月の時点で魅力たっぷりの会社だった。大阪を中心に展開する大手飲食チェーンと言っても過言ではないだろう。そんなところから手を差し伸べてくれた会社に僕は運命を感じた。会社の考え方も素敵で、頑張ろうと思えるところで今は働いている。今までは両親がレールを敷いてくれていたけれど、次はアルバイト先の店長が脱線した僕にレールを敷いてくれた。僕はそのレール走り続ける。また、僕は脱線している汽車にレールを敷いてやろうと思う。

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