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疑惑のコピートレード〜詐欺か?それとも優秀なだけか〜 その1

このnoteでも多くの先出し系トレーダーが誘導しているコピートレードがあります。僕も使っていましたが、今は、全額出金して、結果元本も利益も確保しました。

名前を出すと、いろいろ問題がでそうなので、具体的な名前は、隠しますが、なかなか怪しいところ満載です。以前、FXDDで申し込んだコピートレードで、ハイレートの両建てポジションを大量に建てられて、手数料で損が嵩み、最終的には残金がなくなったお話は記事にしました。

このケースでは、FXDDというFXブローカーを利用して、単純に手数料のキャッシュバックだけを目的とした取引を繰り返して、顧客の資金が溶ける一方、業者へのキャッシュバックがどんどん増えるというインチキな取引をするというものでしたが、今回のものは、ブローカー自体が怪しいというものです。(取引自体が、資金を意図的に溶かして手数料だけを取ろうとしていたということが証明できないので、詐欺で訴えるのはなかなか難しい)

このアメブロ1位のアメブロ1位のケースでは、FXブローカーももちろん儲けているわけですが、おそらく、悪者はこのコピトレ主が単体だったんだろうなと思います。

これが、ブローカーとコピトレ主がグルだった場合、もう少し大掛かりな仕掛けになり得ます。

疑惑のA社

Xで、無料先出しアカウント(ポジションを持つ前にポストをするので、フォロワーはポストの通りに売買をすることでアカウント主と同じ取引ができる)がnoteで募集をかけていることが多いのがこのA社。

大手FXブローカーで、コピトレも提供しているTITANやExnessとは大きくことなり、裁量トレード用としては、ほぼ無名。ほとんどのユーザが、コピトレの主から指示されて、公式LINEで指示を受け、指定リンクから口座を開設します。質問やコミュニケーションを取るためのLINEのオープンチャットがある場合もありますし、discordがある場合もありますが、そこはそれぞれです。

このFXブローカーですが、海外FXなので、当然日本のライセンスはありません。前にも記事にしましたが、日本のライセンスがないからといって、そのFXブローカーが直ちに違法だーわーぎゃーというのは、間違いです。海外の正規の銀行だって、証券会社だって、日本のライセンスを取っていないところはいっぱいあります。むしろ、日本のライセンスを取っているところの方が少ないです。ですが、それぞれの国でライセンスを取っている限り、その国では合法であり、正規の金融会社です。

この辺のことは、この記事に書いてるので、わからない方は読んでください。

利用者は、自己責任で、海外FXブローカーを自由に使えますが、なんかあっても、金融庁は助けようがないですよ。だから、基本的になんかあっても、自己責任ですよ、というだけです。

で、くだんのFXブローカーですが、どうみても、日本人向けに作られたとしか思えない作りになっています。一応、日本語、英語、中国語がありますが、ちゃんと作られているのは日本語だけです。

日本のライセンスを取るのは大変ですし、レバレッジ規制はじめいろいろ規制が厳しいので、ライセンスのゆるい国で立ち上げて、海外のFXブローカーですという顔をしながら、メインの顧客は日本人、というのは、よくある話しですので、これも、直ちに詐欺だーとかいうわけではありません。日本人は、FX大好きなので、誰でも日本人トレーダーを取り込みたいのは当たり前のことですので。

海外のライセンスにもかなりのレベルがあり、レバレッジ規制というわけのわからないおせっかいな規制はないものの、運用資金の分別管理(運営会社のお金とトレーダーから預かっているお金は分けて管理して、ブローカーが倒産しても、トレーダーのお金は保護される)が厳しく義務化されているものもあり、いくつかの国のライセンス取得をしているブローカーは、一定の安全性があります。

が、このA社に関しては、ライセンスを取得している形跡がありません。最近になって、今年の11月に、ライセンスの詳細は明かせないが、承認されることになったという謎の発表をしていますが、審査中のライセンスの詳細を明かすことができないのは当然としても、6ヶ月以上前に承認されることが決まっていることがあり得るのか?(この情報をリリースしたのは、5月)しかも、詳細を明かせない時点で発表をする意味を考えると、怪しさ満載です。

ちなみに、世界のFXブローカーの安全性を数値化しているWIKIFXでは、A社のスコアは、0.35で。このサイトがどこまで信用できるかは正直わかりませんが、スコアの1位は、SBI証券の8.73からマネックス8.7、野村證券8.68と続き、海外FXで有名なところでは、キプロスのライセンスを所有するExnessが8.27、同じキプロスのHFMは、6.91、オーストラリアのフルライセンスのXMは、8.15、セイシェルのライセンスのTITAN FXは、6.22 です。日本のライセンスを持っていなかったとしても、少なくとも、今挙げたあたりのFXブローカーは、資金管理もしっかりしているので、もちろん、絶対はありませんが、比較的安全だと言えるでしょう。

コピトレ主の成績がおしなべて月利10%〜15%

コピトレ主は、ぞれぞれ、Xで数万人のフォロワーも抱えていて、その多くは、先出しをやっていた人が多いです。アカウントの歴史もあり、分析を的を得ている内容をポストしている人がほとんどです。

ただし、アカウントの歴史については、売買されているものも多く、作成日付が古いだけのアカウントも変えますし、すでにフォロワーがついているアカウントもお金さえだせば買えるので、そもそも、実在するのかどうかは、ここのコピトレ主に限らず、なんの保証もありません。ただ、このA社でコピトレを提供しているコピトレ主は、みな、数万人のフォロワーを抱えるXのアカウントを持ち、それなりのチャート理論に基づいた解説をポストできるということだけが事実です。

ユーザは、それぞれの主から案内を受けて、口座を開設して、入金していくわけですが、実際の運用成績はというと、これが、全員10〜15%の間にほぼ収まります。もちろん、マイナスになる月は誰もありません。1年間資金を入れ続ける1年後には、2−3倍には実際なっています。

これは単純に優秀なトレーダーだけを集めたドリームチームなんですね、すごいですね、で終わればいいのですが、ちょっぴり怪しい。
トレーダーも人間なので、当然、全ての取引がプラスで終わるわけではなく、マイナスの取引になることもあります。そして、当日のトータルがマイナスで終わりそうになることもあります。

疑惑のスキャルピング取引

が、そんなとき、コピトレ主たちが行うリカバリーの方法がまさに「疑惑」なのです。

今までの取引ロットと比較して、大幅にロットを上げたスキャルピング取引をおこなって、大幅な利益を上げて、一日のトータルをプラ転させます。まさに見事としかいいようがないのですが、これが疑惑の理由は、このスキャルピングの取引レンジが下手をすると100pips以上、有利にスリップしているからなのです。

事例を挙げると、

これは、2024.5.24の16:24:52から57秒のビットコインの 5秒のスキャルピングなのですが、このときの1分足がこちらにあるので、見比べてみてください。


67238.64で買って、67313.64で売っている見事なスキャルピングなのですが、67238付近の値をつけていたのは、16:20と4分も前。前後1分を見ても、最安値は、67256付近です。スプレッド?スリッページにしても、こんな利益が出る方向に都合よく滑るとも思えません。

こんな感じのスキャルが、2回に1回くらいそれぞれのコピトレ主の取引で現れます。今日は結構マイナスだなあと思っていると、神業のスキャルピングが行われて、」大幅プラスで終えます。

これを実際マーケットを通じて行うことはできないので、もし、ブローカー側がプライスを弄っているとしたら、明らかにブローカー側が顧客側の利益分を損していることになります。そんなことをしたら、ブローカーが損失付けちゃうじゃないかと思いますが、それは、ここで得た利益を顧客が出金した場合に限りです。

口座に表示されている金額は、出金するまでは、お金になることはありません。ただ、表示されているだけ。今日出金するよりも、明日出金すれば、0,5%はプラスになる。来月まで1ヶ月待てば、10%はプラスになる。自己資金が100万円なら、1日5000円、1ヶ月10万円。置いておくだけで、増えるのをみすみす逃す人は少ないでしょう。

それで、最後まで出金せずに終わるのかもしれません。

このような取引を考えると、FXブローカー会社側と、コピトレ主は一体でないと難しいです。

FXブローカー側の言い分でいうと、たくさんの人がコピーしていると処理に時間がかかり、反映までに時間がかかる場合があるとのこと。であれば、2分もずれていた言う事でしょうか?実際には、4分前の取引だったということでしょうか?

4分前の取引だとすると、ロングのエントリータイミングの価格は範囲内になりますが、今度は、エントリーから5秒後、クローズしたときの価格にマーケットの価格が達していないことになります。クローズは、もっと遅くて、数分後、価格が上がっていたときからでしょうか?

実は、ユーザの付き合わせで、コピトレの取引の反映時間が特にクローズの時刻が、人によってずれていることがわかりました。エントリー、エグジットともに、金額にはズレがないので、一旦、まとめて取引を行ったあとで、各口座に事後に反映させているのではないかという推測しています。となると、ある程度、スキャルピング取引の取引価格が、チャートのロウソクの範囲から逸脱している論理的な理由にはなります。 秒スキャの場合、クローズしたあと、数秒後に各講座に反映され、反映された時刻が取引結果には記録されるものの、取引価格は、実際のコピトレ主の取引時間の数値が反映されているというプロセスを経ているということです。

エントリー時間もクローズの時間も正確でないとすれば、マーケット価格ととのズレは合っても仕方ないと言わざるを得ませんが、それでも、このような時間のズレが発生する原因が、わずか数秒間にエントリーとクローズが行われるからだということであれば、取引がされた時間として記録された自国の前後で、わずか数秒の間に大きく価格が変動した部分がなければ、この話は成り立ちません。前述のスクリーンショットの件では、少なくとも、その周辺に5秒程度7500pips(75ドル)動いたところは見当たりませんでした。

やはり、操作しているとしか思えません。

しかし、コピトレ主は、どうやって、この取引を発生させているんでしょう?その日の取引トータルがマイナスでまずいなあとなったら、FXブローカー側に連絡して、利益のでるスキャルピング取引をつくってもらっているのでしょうか?

ちなみに、彼らの多くは、自分の取引の根拠の解説をオープンチャットdiscordで公開していますが、この疑惑のスキャルピングに関しては、誰も、根拠を言及していません。これも違和感のあるところです。

新規入金のみを受け付けるコピトレ主

コピトレ主の中には、自分の取引に紐づけられた口座に入金させる際に、他の口座からの移動ではなく、新たに入金しないとコピートレードをさせてくれない主もいます。

コピトレ主の収益は、コピトレ主の取引に連動した口座で動かした取引総額に対するブローカー手数料からのキャッシュバックなので、他の口座からの移動であろうと、新規の入金であろうと、変わらないはずなのですが、「他の口座から移動してきた資金だと、上手くコピーできない不具合がでることがあるから」という理由を上げますが、システム設計の観点から考えて、資金の出元によって、コピー時の処理が変わることはありえまえん。コピートレードをする際に、その資金がもともと他の口座にあったものを移動したものなのか、新規で入金されたものなのかを区別するような設計にはしないからです。

このことは、このコピトレ主が、1コピトレ主としての立場ではなく、FXブローカーの立場で考えている=一体であるとも推測できますが、ブローカーサイドから、コピトレ主に対して、新規入金を促して、新規入金させた額に対してボーナスを設定していて、ボーナス欲しさに必死で嘘をついているというだけかもしれませんので、このことが、直接的にコピトレ主とブローカーが一体である証明にはなりませんが、なんとも、違和感のある話です。

ライセンスの発表と入金ボーナス

そんな中、突然、ライセンス取得できる旨の発表がされました。そろそろ、ネット上で、怪しいんじゃないか、詐欺なんじゃないかという情報が増えてきて、出金する人が増えてきたんだと思うのですが、内容がひどいです。

・どこのライセンスかは明かせない
・11月に承認がされるということが決定した
・それに伴って分別管理をすることにした
という言ったもん勝ちみたいな、言うのはタダですよね?どこのライセンスかわからないから確認しようもなく、分別管理もどこでどのようにか全く説明もないので、なんの状況も変わりませんが、一部の人たちには、やっぱり大丈夫なんだ、と思ってくれて効果はあったようです。

そして、立て続けに顧客の中で、メールが届いた人だけ入金ボーナスのお知らせ。ボーナスはもらえるけど、出金するとボーナスが消えるというもので、これ自体は一般的なものですが、今まで、あまり入金ボーナスをやっていなくて、先程の引き止めとしか思えない「ライセンス取得の目処がたったニュース」の発表と近い時期に、A社としては、珍しい入金ボーナスをはじめたので、一部の顧客の間では、少なくとも、11月までに飛ぶんじゃないかという憶測が飛び、結果、顧客の不安が高まることなっているようです。

コピトレ主がライセンス取れるから安心ですねー、ボーナスあるから追加入金して、出金するのやめましょうねと一斉にアナウンスしたものだから、余計です。

その1まとめ

ここまでのことをまとめると、

・このブローカーは、ノンライセンスなので(日本のライセンスを取っていないから問題なのではなくて、どこのライセンスもとっていないことが問題)分別管理も行う必要がないため、ブローカー自体が飛んだらお金が戻ってこない危険性が高い。

・疑惑のスキャルを考えると、ブローカーとコピトレ主が組んで、顧客にい対して損失補てんをして、儲かっているような演出をしている可能性が高い。その原資は、入金された資金(ポンジスキーム)なのか、単純に下ろされるまでの間は、補填の原資の手配はしなくてもいいからなのかは不明だが、これを続けている限り、いつか、多くの顧客が出金をするようになると、破綻する可能性がある。

・謎のライセンスの発表、入金ボーナスによって、Xデーが近いんじゃないかとの憶測がネット上で飛んでいる。

現状、口座の数字上は、着実に利益が出ており、出金に関しても、翌日には着金しているようなので、安心している人が多いと思いますが、ポンジスキームだったと言われているAssasinFXのときも、直前までは、出金も問題なく、突然、コピトレ主が一斉に大きなロットでロスカットされるような無謀な取引をし始めて、顧客の口座がロスカットでゼロになったり、口座にお金があった人たちも、出金ができなくなりました。そして、裁判なども起こしているみたいですが、回収できる可能性は限りなく低いようです。


あくまで、僕個人の意見ですが、本当に詐欺なのかどうかはわからないとしても、このA社なかなか怪しいことだけは確かだと思います。いつがXデーなのかわかりませんし、もしかしたら、幸運にも、ずっとXデーがこないかも知れませんが、儲かっている間に、少なくとも、元本+アルファは出金して、儲かった額だけで回すようにはしておいたほうがいいと思います。

元本プラスアルファを出金していれば、最悪口座のお金が全額飛んだとしても、元本は無傷、アルファ分が利益になります。複利の甘い魅力に打ち勝って、利益を確保しておきましょう。

未確認ですが、コピトレで多くの被害者を出したZAIXとの関連性が噂されています。確認でき次第、続報しますが、利益が出ているうちに全額出金して、利益を確定させて、別の運用に移行したほうがいいと思います。月利10%って、別の方法でも運用できる方法は結構ありますよ。

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