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赤の魔力

こんにちは!魔タリカ766歳、魂のR指定です!
最近毎日勉強勉強、また勉強で勉強漬けの日々を送っています。
なんとかもう少し頭の回転速度が増さないものかと、いろんなサプリを試してきましたが、最終的に残っているのは、アーユルヴェーダのBrahmiと、南極のオキアミのサプリ、仕上げは水素の吸引です。
何はともあれこの何年か、悲しいことに全然本が読めなくなっていたんですが、原因はおそらく、老眼、更年期的集中力の欠如、そして脳疲労でしょうか。アレ、コレ、ソレ、だのと、物の名前は出てこないし、なんなら人の名前だって時々見失ったりします。

最近少し復活傾向なのは、睡眠や運動、規則正しい生活(これは難しい!)に近づけるように心がけて来たのもありますが、集中力を保つのに一番効果的なのは、やはり呼吸法と瞑想です。
脳と血液に新鮮な空気を大量に送り込むことほど、自分自身を目覚めさせるのに良い方法はない、と今では確信しています。


最近は家籠り仕事中の気分転換に、染色にハマっているんですが、美しい赤の仕上がりを見ると、瀕死だった服に新しい命を吹き込んだ、という達成感は、ハンパじゃないです。
買い物に行っても、みんな同じに見えてしまって物欲を失いつつある今日この頃の唯一のお気に入りは、古着屋で見つけた革のジャケットのみです。
なんだかあくまでエコですねw
「欲」を失いつつあるのは女性ホルモンを失っているせいなのか、市場がつまらなすぎるのか、どっちもなのかもしれませんが、かえって小さなトキメキが愛おしく思えます。

そういう意味では、性欲もまた、鈴でもつけておかないと、どこかにおき忘れてしまいそうです。幸いにも私の仕事は性欲について向き合うことなので、身の回りでチリンチリンと可愛らしい音を立てては、注意を喚起してくれます。

染めるといえば、私の場合髪はずっとヘナで染めているので赤毛です。
お気に入りのヘナにオイルを混ぜてじっくり時間をおくと、頭皮に染み込んだ余分なマインドの除去にも効果があるような気がします(あくまで当社比)。癖毛の私には、オイルの補給は必須なんです。

更年期の急激な女性ホルモンの減少時には、髪の毛もやっぱり減少しますよね。髪の毛の向こう側がうっすらと透けて見えた時の、あのガッカリ感!
それまではスパイラルパーマをかけたり、髪の色を変えてみたりしていましたが、向こう側が透けて見えた頃に全てやめて、ヘナ一択です。
髪を増やすシャンプーはやっぱりこれがオススメ!

初めてインドの地に降り立った時のこと、女性たちは鮮やかな色のサリーを纏い、鮮やかな赤い髪が艶々と太陽の光に反射して輝いていたのを忘れられません。鮮やかな色の洪水と、強烈な日差しの織りなす「インドの匂い」に、強烈に五感を刺激された瞬間、インドが私の中に入ってきたのでした。

続き………………………

南インド ティルバンナマライ

赤い髪の女性たちはみんな、ヘナで白髪を染めている老女たちでした。眼前に広がる光景は、まるで古代女神の世界の絵巻物のようで、女性の民族衣装というのは女神の着物なんだ!と思ったものです。

赤い髪にも、様々な物語が秘められています。
西洋では、赤毛は魔女として忌み嫌われて来ましたが、東洋の赤毛は力の
象徴でした。 
古代の人々は「女の呪文が効果を発揮するためには髪の毛がなければならない」と言いました。ヨーロッパ中世のキリスト教会の異端審問官が、「魔女のかどで訴えられた女は髪を剃ってから拷問にかけるべきだ」と主張したように、髪を失った女性は無害の存在だったので、キリスト教でも仏教でも、尼僧も頭を剃ることを強いられたのです。

仏教の用語で言えば、「生命力の流出を遮断して、生命力を維持すること」を願う聖職者たちは、髪の毛を剃り落としたと言われています。タオでは、男性にとっての生命力の維持は、精子を放出しないことですよね。

日本では赤い襦袢が、 強い生命力を呼び込む事を意味しているそうです。男性の赤褌もそうでしょうか。赤い色や髪は、西洋でも東洋でも、特別な注目を集めていたようです。



予言を与える巫女や魔女たちは、束ねていない髪は霊界を支配することができるという理由から、髪を結わずに術を行った。アセト〔イーシス〕やキュベレーといった母神たち、それにカーリーから流出した数々の女神たちは、自分の髪を束ねたり解いたりすることによって、天候を意のままに左右できると言われた。人間界で女神たちを代行していた巫女や魔女たちは、地上で自分たちの髪を結ったり解いたりすることによって、天上の女神たちに髪を結ったり解いたりさせることができた。このため、キリスト教時代のヨーロッパでも、魔女の髪は天候を支配するという迷信が相変わらず信じられていたのである。教会側の人々は、魔女たちは髪をほどくことによって嵐を起こし、悪魔を出現させ、さまざまな破壊を行うと言った。

バーバラ・ウォーカー


ハワイのフラを踊る女性たちは、先生から「髪を切ってはいけない」と言われることがあるそうですよね。
古代の伝統では魔力が宿ると言われる髪を大切にしていました。

 ヘナは、女性の手のひらや足のうらを女神の聖なる色に染めるために、インドやエジプトで広く使用され、ギリシャではへカテーの崇拝者たちの間で用いられました。ヘカテーは冥界の女王であり、産婆の女神として生と死、また母親の力ある言葉を司る賢女の女神で、三相の女神(娘ー母親・妻ー老婆)のうちの、老婆を表しています。

その後、ヴィクトリア女王の時代になっても、自宅から赤い絵の具が発見されたというだけで、魔女として告発されていたそうなので、西洋世界では女たちの魔力を心底恐れていて、裏を返せばそれほどに女神の力が強大だったのではないかと思われます。

赤い血液の色は、肉体に「生きる意志、生きる意欲」という生命の息吹を吹き込む女性の魔術を象徴しているようです。
頭の思考では、生きることに意味を見出せない時でも、肉体は未来に向かって生きようとします。どんなに欲を削ぎ落としたとしても、肉体に血が流れている限り、私たちの「生きる」という生命の欲は、血液という無意識の中で脈打って、終わることなく流れていきます。赤い色にはきっと、神が宿っているのかもしれません。

Love♡

Tarika

2024 / 4月13日発行 メルマガより


赤の魔力

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