見出し画像

雲間サイエンスカフェ「月の科学の最前線〜月と地球のビミョーな関係〜」

※この記事は当時Facebookで公開していたものに加筆修正したものです

2017年1月23日(月)
話し手:寺田健太郎先生(大阪大学大学院理学研究科 宇宙地球科学専攻 教授)
聞き手:雲間店長 寺本紫織さん

サイエンスカフェに参加してきました♪
サイエンスカフェとは,美味しいお茶とお菓子をいただきながら,科学の難しいテーマをかんたんにお話してもらうイベントです。

「雲間」というのは,温泉茶家元こと寺本 紫織さんがこのたびオープンされたカフェです♪
オープン記念サイエンスカフェは
寺田健太郎先生が月の話をしてくださいました。

わずか2000円でありがたいお話が聴けて
おやつが食べれて,寺本さんが台湾で買ってこられたお茶飲み放題なんですよ。 

さて,これからまとめを書きますが
わたしは骨の髄まで文系で,ずいずいずっころばしが歌えるくらいなので(?)
間違ってたら,寺田先生が訂正してくださると思います(^^;)

まずは,月と地球はとっても関係が深いんだよ〜てお話。
衛星があるのは他にも土星とか木星とかあるわけですけど
月は地球の1/4ほどもあって,比率的にはかなり大きい。

なので,地球に与えてる影響も大きい。

余談:キキとララの身長はふたり合わせて,お月さまくらいらしい。
   でかすぎませんか・・・(^^;)

潮の満ち引きと月の関係

満潮と干潮ってこうなってんですけど

なんで月の反対側も引っ張られてるかよくわかんないので,質問しました。
高橋徹先生が,「水風船を指に引っ掛けてぐるぐる回したら,伸びるよね。あれと同じ」とおっしゃいました。
引っ張られるのと反対側にも引っ張る力がはたらく。

月はだんだん離れてる

月は1年に3cm,地球から離れてるそうです。むかしはもっと近かったんですね。
1日の長さは,18億年前は約16時間,4.2億年前は21時間,という風にだんだん長くなってる。

この月が遠ざかると,なんで地球の自転が遅くなるのかよくわからないので,質問しました。
これは,たぶんなんですけど(いきなり自信なくなってるw)
さっき参照した図のようにうまいこと引っ張り合ってるんじゃなくて,
月に引っ張られてるだけじゃなくて,地球の自転もあるので
実際の満潮のところというのは真横ではなくてちょっとななめってる。

ここが引っ張られることによって,自転も後ろ髪引かれてる的に遅くなる。
地球と月のくるくるまわる運動量は一定なので,地球の自転が遅くなると,その速度分だけ距離を伸ばそうとしてしまう・・・

ということは月が離れるから地球の自転が遅くなるんじゃなくて,
地球の自転が遅くなるから,月が離れてく?

月の石

そもそもこれが寺田先生のご専門で
「月のうさぎ(黒い模様)は39億歳くらいって言われてたけど,実は43億歳くらいなんだぜ!」という論文が2007年にnatureに掲載されました。

月のうさぎってば,4億年もサバよんでたのね,クス(笑)

月って白く見えるところと黒く見えるところがありますが
白いところは斜長岩,黒いところ(いわゆる「海」と言われてるところ)は玄武岩だそうです。
月がまだ落ち着かない頃,表面から固まっていくわけですが,これが白いところ。

そして隕石かなんかがボコボコ当たって,白いところが削れちゃって,その下の層がこんにちわしちゃって,固まったのが黒いところ。
だから黒いところのが若干新しい。

月のクレーター

名古屋大の諸田先生という方が,月のクレーターの数数えたりできた年代を推定したりする研究をされてるそうです。

ここでよくわからなかったのは,寺田先生が聞いても,クレーターの数え方を教えてくれなかったという話。
え?研究って,クレーターが何か定義して,その定義にもとづいて数えましたらこうなりました,て言わないとだめなんでは?
数え方秘密とかいいんかな・・・?

月ってのはいつも同じ側を地球に向けてるわけですが
それを表とすると,裏側はほとんど「海」(黒いところ)がない。

これはなぜそうなっているか,まだよくわかっていないそうです。
ふしぎですねぇ。 

あと,ちょこっと追加のお話もありましたが,これはまだ秘密。

寺本さんもブログにその日の様子をまとめられています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?