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#53 吃音と先生

私は仲の良い友達にはお手紙で自分が吃音だと伝えるようにしてくれる

人によっては私、吃音について詳しく調べてみたよ!と言ってくれたり

全然気にならなかった!と言ってくれる人もいる

父だけを除いて、私の吃音をいじったりしてくる人はいなかった

いじめられもしなかった

発表で吃りまくってチームの総合点を落としてしまったのに誰も私を責めなかった
(私が聞こえる範囲で)

この吃音を伝える基準

あまり考えたことはなかった

中学校の先生には言っていた

じゃあ高校の先生は?

言えていなかった

言えるに越したことはないから言ったほうがいいし、何かそれなりの処置をしてくれるかもしれない

まあでもお得意のなんくるないさマインドで乗り切れるから処置だの配慮だのそんなものはいらない気もする

高校の先生 なんで言えないかな?と考えた時あるシーンが浮かんだ

高校一年生の時、私は担任の先生の近くの机を箒で掃いていた

するとクラスメイトの男子が先生に話しかけた

その子は吃音ではないが、緊張してしまったため吃りまくっていた

すると担任の先生が

「なんでそんな吃ってんだよ!落ち着いて話せよ!」

仲の良い友達に話すかのように、よっ!ぐらいの雰囲気で言っていた

そしてその子が要件を伝え終えて帰った時、近くにいた私に

「なんで、あいつあんなに吃ってるんだよ!俺、そんなに怖い?」

と一言

吃音はダメなんだと否定された気分になり凹んでいた私は

怖くないですよと棒読みで返したと思う

多分これだ

笑われるんじゃないかと思って言えないんだ

他の部分では尊敬してるし人間関係のトラブルでもなんでも話せる信頼できる良い担任の先生だ

だけどこれだけは無理だ

もう 1年もない残りの時間

言わなくてもきっと大丈夫なんだろうけど

どこかで吃音のことを伝えたい自分もいる

ただ今日のnoteを書いて思った

あの出来事が私が担任の先生に吃音を伝えるのを邪魔しているのだと


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