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映画感想【ウィンド・リバー】

アマプラで映画やアニメを観たり、録画しておいた特番テレビを見ていたら土日が終わってしまっていた。
つまりnote更新も二日分手つかずということです。(またしても連続更新を犠牲に)

今日から仕事が始まってしまいましたが、今年は環境が大きく変わるので例年に比べてそんなにがっくりとは来ていない。
むしろワクワクしている節もある。

とはいうのものの、前日夜と今朝はテンションブチ下がりだったので望まぬ労働は悪ですね。早く楽になりたい…。


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アマプラで特に印象に残った映画は「ウインド・リバー」という作品。

以下ざっくりとしたあらすじとちょっとしたネタバレ感想。


先住民保留地で少女の凍死体が見つかったことから始まるスリラー映画。
先住民への差別と弱者に対する暴力から起きた悲劇を、大自然の脅威の中で地元のハンターとちょっと頼りないFBI捜査官がバディを組んで探っていく話。

作中で「生まれた場所を離れてどこにでも行ける人」と明言されているキャラクターはほとんどおらず、多くの登場人物は(自分の意志でそこに留まっている人物もいるが)雪で閉ざされた狭くて広い土地の中で生涯を終える、または終えることを示唆されている。
そこに住む人々の行き場の無さと静かな絶望を淡々と表現しているのが終始恐ろしかった。


全体的に静かな映画なので終盤の銃撃戦では音や臨場感がより印象的だったし、銃弾が飛び交う中一瞬であっけなく死んでいく人間たちは作品の冒頭で、ひとりゆっくりと死に向かうある人との違いを際立たせる。
思えば白人と先住民、男と女、奪う者と奪われる者、外に出て行ける人間と行けない人間、と全体を通して生まれた環境・人種・性別の違いを常に対比させる構図になってるな。

最後の主人公の処断はあの土地で暮らす人々・被害者一族にとっては(個人的に)正しいものだったのでは…と感じた。
(善悪・正邪で語れる問題ではないけれど…)

新年に心にずんと残る映画を観れて本当に良かった…。テーマ・ストーリーは重いものですがおススメの映画。
これは春が来る前に、暖房を切った部屋でぜひ一度観てほしい…。

最後までご覧いただきありがとうございました。 どうぞ良い一日をお過ごしください。