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生活のヨガ#5 誘いを断る時に嘘をつかない



サティヤ(正直/誠実)

ヨガでは嘘をついてはならない。
嘘に大きいも小さいもない。いつでもどこでも誰(自分自身も含む)に対しても正直で誠実であることを、行為の中に実践しなさいと説いています。
いつでもどこでも誰に対しても嘘をつかないということを続けていると、信頼が集まりますが、そういう人の元には善意(困った時に助けてあげようとか)や同じような人や良い流れも集まります。
また、神も正直な人を愛するとヨガでは伝えられています。

かといって、例えば怒って相手を殴りたいという衝動が生じた時に、自分への正直さを貫くといって、相手を殴ることとは違います。
ヨガには肉体的にも精神的にも、自分や他者に苦痛を与えない、自分がされて嫌なことはしないという他の教えがあります。
更に、ヨガには自分のしたことは、いつかそれ相応のことが自分に返ってくるという考え方もあるので、殴ったところで何も解決しないし、自分の怒りが本当に消えるわけではありません。

嘘をついてしまう時は、自分が大事にしているものを失いたくない、自分をよく見せたい―つまり傷つきたくないという恐れが根っこにあります。

この教えを守るということは、自分の持つ恐れと対峙して乗り越えていくということです。

小さい嘘もつかない

心を高尚なところに引き上げて、心の苦しみを取り払うのがヨガの目的です。
ポーズを取ること自体がヨガをしていることだと思っている人が本当に多いですが、ヨガ実践の主軸にあるのはポーズではなくヨガの教えです。
自分の行動を観察し、嘘をつきたがる心に気づき、嘘をついてもいいという心を取り払う努力をしていくのがヨガの実践です。

そのための具体的な行動を今回1つ紹介します。

・誘いを断る時に嘘をつかない

誘われた時に気が乗らない、興味ないなと思った時に、相手に悪いとか嫌われてしまうかもしれない、その場の空気を乱してしまうかもしれないと考えてオッケーしてしまうことありませんか?

ここはとりあえずオッケーして、後で適当に理由をつけて断ればいいやと、果たす気もないのに約束してしまうことはありませんか?

本当はその日は仕事がないのに「仕事がある」とか、予定がないのに「予定がある」と断っていませんか?

私は昔はよくやっていました(反省)

せっかく誘ってくれた相手に悪いから、空気を乱してしまうのは良くないからと、調子を合わせたり果たす気もないのに約束してしまうのは、実は相手のことを考えてのことではなくて、自分のためなんですよね。自分に対して嘘をついています。
自分が傷つくのを恐れているだけに過ぎないと、先生に言われてハッとしたことがあります。

気が乗らないとか興味がないというのも、実は相手に丁寧に恐れなく誠実な気持ちから断れば相手も分かってくれます。
「気まずくならないか?」と心配になる時もあるけれど、正直に誠実に行動すること以上のベストなことはありません。

自分がもし相手を誘った時に、相手が嘘をついて断っていたり、そもそも果たす気がないのに約束をしたり、嘘をついてドタキャンされたらどう思うでしょうか?そういう人を信用できますか?
自分は嘘をつくのが当たり前なのに、相手には嘘をついて欲しくないというのはわがままです。

自分がされて嫌なことはしない。言いにくいことを言うのは怖いけどね!でも嘘をつくのが当たり前の心を持っている方が苦しいです。たとえバレなくても自分の良心は見ています。神は見ています。

飯田市のヨガ教室 Tara Yoga

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