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性格、習慣、未来は変えられる


選択しているのは自分

最近のクラスで読み聞かせている、聖者スワミ・チダナンダの言葉。『ヨーガといのちの科学』より引用しています。

❝ 我々が何かをする時、その行いが次の原因を作っているのだということに注目しましょう。
我々が原因を作っているということは必ず反応があるということです。反応があれば、必ず、そこに一つの効果というものが現れてきます。もっと簡単に表現しますと、自分が考えたことが行為となって現れているにすぎないのです。
考えが行為に移る、その行為の積み重ねがあなたの未来を形作っていくのです。行為の積み重ねがあなたの性格、習慣を築いていくのです。
つまりその習慣が積み重なっていくことが、いつの間にかあなたの性格を築き上げていくことになります。❞

スワミジのおっしゃるように、性格や習慣や未来は自分の行為の積み重ねの結果です。
周りの環境や状況に影響を受けることはあっても、結局は自分が”その行為”を選んで、それが積み重なって傾向となる。結果もそのようになります。

ということは、現在もし自分のことが嫌いだったり、物事が上手く行かないなら、自分の行為を見直すことで光が見えてくるということです。
自分の性格を受け入れられなかったり、自分にとって不都合なことが起こった時に誰かや人のせいにしがちですが、実は自分で選んでいる。

私は昔は短気で好き嫌いも激しく、自分のことしか考えられずとても自己中でした。

それは、自分に自信が持てない→人からどう思われるか気になる→失敗したり何かを失ったり傷つくのが怖い→自分の保身を考える→だから物事のが流れや人との関係が上手くいかないというパターン。

人に気持ちよく物やお金をあげられたり、知恵や労力を貸してあげられないケチだったし、他人に優しくする余裕がなかったし、思い通りにならないことがやってきても、待ったり受け入れることが出来なかったし、しょっちゅうイライラしたり怒っていました。いつも不安でした。

今は多少イライラすることもあるし、不安が生じることがありますが、それに飲まれて大きく崩れることはなくなりました。

物や人に当たったり、発散するように飲み食いするようなことはしなくなったし、不安は自分がそれについて考えるほど増すことにも、怒りや悲しみも一過性のものであることにも気づけるようになりました。

昔よりは他人や生き物のことを考えて行動することも出来るようになってきたし、気も長くなりました。
もー、これもヨガのおかげです。

性格が変わるということは、考え方、話し方(言葉や表現とか)、振る舞いが変わるので、そういった自分の行動に対する結果(反応)も変わります。ということは、未来が変わるというのも確かにそうだと思います。

もし自分が昔の私と友達になりたいかといったらあまり親しくしたいと思わないし、信頼できる人かといったらそうは想いませんw
波長が合う・合わないはあるものの、自分の元にやってくる人や物事は自分の行動の結果なのだということを痛感しています。

ただし、自分が変わるからといって、何でも自分の思い通りになるわけではない。期待通りの状況が起こるわけではありません。

じゃあ改めてどんな風に実践すればいいのでしょうか?

自分の考えに注意を向ける

自分の考えたことが行為になり結果を生む。性格も習慣も未来も自分が作り出しているという話でしたが、ヨガでは行為とは考え、発言、体での態度、全てを言います。(このあとのスワミの話にはそれが書いてあります)

性格、習慣、未来を良き方向に変えていくには、まず自分の考えに注意を向けること。
よく考えてみると発言する前に考えが起こります。とっさの発言でも普段の自分の考え方によってその発言がなされています。
体での態度(行動)も何か考えがあってそれがなされています。とっさの行動でも無意識の行動でも、普段の自分の考え方が反映しています。

だから、自分の考えに注意を向ける。
取り掛かりやすいのが、発言する前によく考えること。それを言うべきか、言わなくて良いことなのか考える。
聞く耳を持たず自分の意見や話ばかりしていないか?考えて、そうしているのなら慎む。
これを言ったら自分の我(承認欲求、私は正しい、私は不利益を受けたくないから偽るとか)が強くならないかを考え、そうしているなら慎む。

発言するなら相手の気持ちや都合や理解力や経験を考えて、言い方を考える。自分が言いたいだけで思うまま発言して、相手の感情を傷つけていないかも考える。

自分の行為(考え、言葉、動作)を観察して、ヨガの教えに沿って行為をすることも大切です。

嘘をつかない。方便を言わない。思ってもいないのに調子を合わせない。果たすつもりのない約束をしない。自分が傷つくのを恐れて誰かにとっていい人を演じていることはよくあります。

エネルギーの使い方を考える。自分の欲望を優先すると、度を超えてしまうことがあります。
食べすぎて後悔したり体に負担をかけたり、予定をいっぱい詰め込み、やるべきことをしていなかったり、必要ないのに買い込んだり、

エネルギーを向ける先を考える。自分の好きなこともやりすぎれば体に負担をかけたり、心も忙しなくなります。
掃除や洗濯や誰かとの約束などしなければならないことがあるのに、遊びに行ったり、趣味に忙しくしたり、人とおしゃべりばかりしたり、ネットやテレビを観てばかりで、それらを後回しにしてはあとでツケが回ってきます。
何かに追われて忙しい、体が疲れている、心に余裕がない状態でなされた思考、言葉、動作は自他にとって誠実で快いものになるでしょうか?

元気な時や特に精神的に苦痛を感じていない時こそ、より自分の考えや心の仕組み、その奥にある本質を知るチャンスです。外向きにエネルギーを使うのはもったいない。

自分の選択は全部、いつか自分に良くも悪くもどちらでもない形で返ってきます。すべては自分次第。
観察、内省、適切な選択を生活の中で積み重ねて、心を良き方向に変えて、さらにその奥の本質を知る(自分とは何か?)ことがヨガです。

体のヨガは入口です。新年も始まったし体のヨガから心のヨガへとシフトしていく人が増えたり、それを望む人がクラスに集まって共に向上出来るといいなと思います。

飯田市のヨガ教室 TaraYoga

【個人ページ】個人的なこと、もっとディープなヨガのことを気楽に書いています↓


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