感情論で語る、「∀ガンダム」
クソ記事です。まとまってません
「Gのレコンギスタ」劇場版をみて、元気のGに当てられた僕は、∀ガンダムを視聴することに決めた。そして、一通り見終わって気づく──
「もしかしてこれ……ド傑作じゃないか?」
「∀ガンダム」は1999年から2000年にかけて放映されたTVアニメ作品である。
まずパッと見で「ガンダム」とあるのだから戦争モノ、ロボットモノという認識を受けるが、主人公機、そしてその他機体のデザインに度肝を抜かれるだろう。正直な話、ガンダムに出てくる数字を暗記することに躍起になっていた中学生の僕は、
「めちゃくちゃカッコわりぃな……なんだこれ……」
と思っていた。だってヒゲだし。それに、ほかの機体もなんか変だし。ザクいるし、カプールいるし。あっでもターンXはカッコイイな……。
くらいの感覚。
しかし、作品を見て僕はそれを思い直した。∀ガンダムはよく「動くとカッコ良い」と言われるが、それどころでは無い。作品を見てデザインを見直すと
「このデザインでなくては作品が成り立たない」
と思えてしまうのである。
∀ガンダムの世界は、一度世界が滅んでおり、その残骸や出来事が「神話」となって語り継がれている。例えば主人公機の∀は「ホワイトドール」として、御神体扱いされているし、世界が滅んだ物事を語る神話のような話が作中でも出てくる世界観だ。
∀劇中で、∀ガンダムは、ホワイトドールとして祀られていたところを、とあることがきっかけで動き出してしまう(しかもなんか土にまみれてる、というかコーティングされてる)
その時に、すごくこのデザインは似合っている。しかも文脈。工業デザインの機体が、御神体として祀られているあり方。遺跡という風俗的な要素と工業的なシルエットの対比構造がシビれるし、神秘性を高めていて、とても説得力がある。その説得力は、話が進むにつれ明らかになる物語に見事に噛み合っていて、
「この機体なら、こういう事をやってしまえるかもしれない」
というオーラが、ハチャメチャにでている。いや、でていく……と言った方が正しいかもしれない。これは過去に世界を滅ぼした機体なのだ……俺達の常識外にあるのだ、デザインもそうなのだ……と。
一方で、敵方のウォドムも見せ方が格好いい。下から見た怪獣映画みたいなアングルがバッチリはまっていて、宇宙からきたモンスターのような姿は設定画からは読み取れないメカとしての格好良さがある。なので、プラモで見るとなんか違う!!になる。もっとつま先おっきいもん!!
それでMSで洗濯なんてするもんだからこちとらうおお!???と困惑しっぱなしだ。牛を格納するし。
それが、ドラマの中で機能している点も魅力的だ。いや、当たり前なんだけれど。言ってしまえば、キャラクターも僕たちも、MSなんてものは分かりませんよ、知りませんよな訳で、つまりはGのレコンギスタでもあったような、使い方の話をしてくるから僕はやっぱり嬉しくなってしまう。
さらに、どんどん話していくのだけれど、作劇部分。固定のキャラを話すともう止まらないので全体を話さなければならない。
僕はムーンレイスなんですよの意味合い、月と地球のすれ違い、キャラクターのイキイキとした温かみと動き、そして、熱いところはきちんと抑えていて最高なんですよね。言ってしまえば、やっぱりあの世界には人が生きてるんですよ。そしてそれぞれが、それぞれの痛みを抱えて明日を探っている。それが本当に素晴らしい……。
限りなき旅は続く、湧き出るような痛みに突き動かされ歩き続ければ、それこそが新しい光になる……わぉーーーーー!!(五体投地)
というわけで、見てください皆さん。なんかこう、人生にいいから。
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