見出し画像

20230714 青葉山(仙台市) #風景誤読

ある日の観察日記⑥


“昭和39年から平成11年までこの地に仙台商業高校があった“と石柱に記載されている。(その地から輩出された著名人を称える目的で石柱はつくられたらしい。)
ふと駅の下を眺めると、地下鉄東西線の電車がすれ違うように走っていた。 

ここへ来ると、追廻地区がどうなったのか気になってしまう。
追廻地区は戦争によって被災された貧しい方たちを救うための復興住宅として建設されたが、長い年月ののちに住民は強制撤去を言い渡され、今では誰も住んでいない。(ガスや水道などを止めて生活することを制限し、それでもなお住み続けていた住人も説得して追い出したそうな。)今はどこで生活しているのだろう。 

見ず知らずの相手に干渉をして悪いのだが唯一の居場所を奪われた住人のなかには、益々苦しい思いをされている方もいるのかもしれない。そう思うと胸が苦しくなってくる。

強制撤去を言い渡した理由も一方的で身勝手とも思ってしまうものであった。(G7のお偉いさんにアピールしたかったそうな…。)

全国都市緑化仙台フェアが終わった今では、植えられた花たちも抜かれてしまっている。祭典の閉幕とともに植物も抜かれ、ボランティアの方たちがそれをもらっていったと、新聞で読んだことがある。 

人も植物も大きな力によって追い出され、弱い立場の人たちが辛く苦しい思いを強いられる。この事例だけではなく、似たようなことはこの社会に溢れている。 
例えば、表面的なものだけで相手を傷つけたり、ひどい言葉を投げかけたりしてくる人々。こちらからは悪いことは何もしていないのに、何がそんなにも不満なのか。

誰かを傷つけるような社会ではなく、お互いに支え合い認め合えるような、弱い立場の人にこそ手が行きわたるような社会になれますように…。
(いつから、誰のために、言論は制限されているのだろう…?誰かの発信する考えまで封じるなんて、だれが得をするのかと考えてしまう。) 

辛いかもしれないけれど、居場所のない人々が少しでも心落ち着く場所に巡り合い、その場で生きていてほしいと、更地となった追廻地区を見ながら心から願う。 同時に、人間同士の争いや言葉の暴力が減って皆が安心して暮らせるような社会になっていってほしいという気持ちでいっぱいになる。


国際センター駅から少し外れたほうを歩いていると天然パーマのような見た目の植物たちが待っている。(雨だとくせ毛になるよね。わかる、わかる…) 

天然パーマの葉っぱたちと、その中で暮らす 1 匹の虫
(葉っぱに囲まれて幸せそうだね~。あれ?よく見ると抜け殻かな)
植物のコミュニティからはみ出した草たち
(はみ出しているほうが生命力もあってかわいい…!) 
アンテナのようにせり出す植物たち
(植物にとって有益なおいしい食事の電波を受信しているのかな?それとも何か別のものを受信してたりして…!)
自然の力により装飾された柱(まさにアールヌーボーだなんて思ってしまう素朴で可愛すぎる装飾。実際のアールヌーボーの作品とは違うけれど~それもすき~)
散歩した足跡のように、先へ先へと伸びていく葉っぱたち

植物を観察していると、心のモヤモヤもいつの間にか軽くなっていた。 辛いことが溢れていて苦しくなる時だからこそ、作品を通して誰かを元気にすることが出来たらいいな~。

 さ、 絵のほうも取り掛かかろっと。

私も絵をかいて癒されてくるか…(^^♪ 

参照:https://youtu.be/0nR9WJ3mv3w?si=KkFYASNrB9dBveSB


参照:https://youtu.be/ccslSFVTFR4?si=s9-USKB63FLaL7HY

 追廻地区特集の新聞記事をおもいだす
かっこよすぎる…

♩〜…♪♩

[りな]


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?