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月3~5万円は映画と舞台と漫画につかう。それが自分の好きだ

就職活動をしていた当時、どんな仕事につくことが自分にとって良いんだろうと漠然と悩んでいた。いろんな企業にエントリーし、説明会に行って、ESを書き、全然着こなせていないスーツを着て面接に挑む、どうやって決めていいのか、いまいちわからなかった。

そんな時、『東宝』の新卒採用にエントリーし、映画プロデューサー 川村元気さんのインタビューを読んだ。確か、2011年頃だったので川村さんは『告白』や『悪人』という映画でさらに注目を集めていた頃だった。(新卒採用エントリー者にしか読めないインタビューで今はもうどこからも読むことができず記憶が曖昧だけれど)そのインタビューにあった言葉は当時の私を非常に救ってくれた。

「自分が一番お金をつかっているもの仕事にするといい」

曖昧な記憶で書くと、川村さんは映画にお金を使っていたので、自分はそれを仕事にした というような内容だった。

当時、自分は映画が好きだった。
漫画も好きだった。
ミュージカル、舞台も機会があれば観に行ってた。コンサートもよく行ってた。

10万手に入ったら、服、カバン、財布を買おうとは思えなくて、映画、漫画、舞台…上にあげた体験にさらにお金を使ってしまう。

どんな仕事が自分にとって良いかはまだわからないけど、お金を使っているものを仕事にできたら、自分にとってすごく良いだろうなと納得し、これからを総じて「感動」をつくる側の仕事と定義し、つくる側で働く人生をおくろうと決めた。すぐには難しかったけど、いまは目指していた世界で働くことができている。

川村さんきっかけに自分の中にできた「自分が一番お金をつかっているもの仕事にするといい」という考えは、今も大事にしていて自分がついお金を使ってしまっているものは何か?を知り、そこから自分自身の生き方を探求していく。

ちなみに、特に最近お金を使っているなと感じるのは舞台である。その中でも「悪い芝居」という名前の劇団の演目に夢中だ。

舞台は1演目で1回鑑賞するという概念が壊された。1演目最低2回、時間が許せば3回とリピートしてしまう。

なぜ、自分がこの劇団のつくる作品に惹かれ、足を運んでしまうのか?その理由を探求している、だいぶ言語化が進んできたので、この劇団の魅力はこれからまたあらゆる機会で言葉にしていこうと思ってる。

自分がお金を使うものには、それほどまでに有料で時間を使いたい理由があって、それはきっと自分の生きる信念だったり、大切にしたい何かに繋がってたりするから、私自身、人がお金を使うものに興味があるし、それを探求するのは楽しい。

今、私が一番ハマっている悪い芝居 12月4日から新作がはじまるので、オススメです。(すでに2回分チケットとってます)

悪い芝居
『ミーアットザズー』
http://waruishibai.jp/meatthezoo/

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