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『救国のスネジンカ』感想。最高の税金システム

退職後の圧倒的な区民税を前に絶望していたところ、税金の重さが分かるゲーム『救国のスネジンカ』が発売されたと聞きつけプレイしました!(北部ルートクリア済み)
税金周りのシステムなど、我々がイデアとして持つディストピア感を主軸として広がるゲーム体験を堪能することができました。
※有料記事ですが、無料でほぼ全て読めます


不遇ディストピアを体現する税金システム

スネジンカ達の待遇の悪さをゲーム体験を通して伝える何よりも素晴らしい仕組みが、税金システムだと感じています。

・現実で我々が体験している内容と繋がっているため、辛さの想起がしやすい
・ゲーム的にも税金による辛さが来る。特に税金追加後に手取りが1金(?)になるところは思い切りがあっていい
・しかしノーマルの限りでは敵がさほど強くないため、税金で引かれてもプレイの効率がほぼ落ちない。(耐久半分削られたら嫌だな、というくらい)
・税金関連での細かなギミック。多重下請けでの中抜き演出や、反政府勢力参画後の手取り爆増など


ゲーム全体に漂うイデアディストピア

史実の共産主義国家に寄り過ぎず、現代のあるあるを入れたディストピア表現が随所に見られ、キャッチーな効果が生み出されていると感じます。

・前述の税金システム。多分史実の共産国家ではこのような給与・課税システムではない(と思う)のだが、いい感じにディストピアのいいとこどりをしている
・基本的に女の子しか出てこず、キーアイテムや語りに登場する出来事が現代風
・西洋戦時中感あるタイトルBGM
・悲惨なところしかない(or女の子のかわいい一面)ストーリー
・導入で共産主義、軍国主義的な語りを真っ先に入れる
・キーである電熱線が色んな銃器や背景に使われている。
 ゲーム内外のイラストを見て、電熱線を見る楽しみがある
・あらゆるグラフィックがディストピア感ある
 -威厳高くはためく国旗
 -スネジンカの顔色の悪さ(全体的に他キャラも顔色悪い)
 -ディストピア飯
 -ローポリ3D、くすんだ色と汚れたテクスチャ


ゲームシステム

ハイテンポシューティングを謡う通り、1度1度の戦闘がスピーディーに終わることで楽しめます。

・1プレイが短く、高頻度で報酬を獲得できる。
 ある程度敵のパターンが固定化されていても、報酬欲しさと銃器の切り替わりにより飽きずに楽しめる
・前述の通り、銃の耐久度という概念によりカード選びと戦闘に大きな幅が出ている
・銃器のリアリティが高く、
 現実の銃の種類が踏襲され、SEも近しい


その他、良かったところ

・スネジンカの行動理由が明確
・他キャラクターの設定も練り込まれていて見るのが楽しい。
 最初に解放されている簡易説明の疑問点が、詳細説明で回収されている
・シャワーシーンに力が入っている


Not For Me だったところ

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