かにぱん

地方都市住みの読書好きな30代/日々感じていることをツラツラと。

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最近の記事

うんちを漏らす家系

うんちを漏らしたことがある。 それも3度だ。 勿論、子供の頃の粗相ではなく、きちんと成人をしてから漏らした回数だ。 はじめては、公衆トイレの手前だった。 車の運転中に腹痛に襲われ、自宅まで間に合わないと悟った私は一番近い公衆トイレに急いだ。 精神も肛門もギリギリではあったが、うんちを漏らしたことのない私は、絶対間に合うという謎の自信があり、まだ自らの肛門を信頼していた。 無事に駐車場へつき、車を降り小股でできる限り先を急ぐ。 しかし、トイレが目の前にあらわれた事

    • 苦手な彼女

      苦手な人がいる。 2年ほどお世話になっているマッサージのお姉さんだ。 年は20代半ば。 おしゃれに敏感なお酒が大好きな女性だ。 人が大好きで賑やかな場所を好み、SNSの複数のツールを使いこなす彼女は、人当たりもよく、年の割にしっかりしていて初めは好印象だった。 ひとりが好きで、出来るだけ家から出たくない私にとって、彼女からもたらされる情報は眩しい。 彼女の話を聞くのは楽しく、当初はお店に行くのもウキウキであった。 しかし、付き合いが長くなるに連れて、彼女の職場の内

      • 「丁寧な暮らし」への憧れと現実

        丁寧な暮らしに憧れている。 なんとなく素敵だからだ。 おしゃれだし、かっこいいと思う。 まず言葉がいい。 「暮らし」に「丁寧な」をくっつけるだけで、何気ない毎日を精一杯生きている気がする。 全ては私の勝手なイメージであるが、「丁寧な暮らし」は美しい毎日を送る人を想像させる。 キチンと感が漂っている気がするのだ。 わたしはズボラだ。 どちらかというと、日々をそこそこで過ごしている。 平均が50点としたら、だいたい45〜55点くらいの毎日を希望している。 出来るだけ

        • プチ贅沢

          先日Twitterで、スーパーカップのバニラアイスの上に、カラースプレーをかけた写真を見かけた。 投稿主曰く、プチ贅沢だそうだ。 その写真を見た瞬間、私の心は踊った。 これは良い。 カラースプレーとは、赤、黄、緑、ピンク、白、茶色などのカラフルなチョコレートや砂糖細工で、細かい棒状になっている、お菓子のトッピングによく使われるアレだ。 パフェや、チョコバナナ、アイスの上によく登場し、手作りケーキの最後に振りかける定番でもある。 不思議なものだが、真っ白なホイップク

        うんちを漏らす家系

          苦手な家事

          苦手な家事がある。 洗濯物たたみだ。 衣類を分ける。 洗濯機にいれ、スイッチをおす。 洗濯機から取り出し、ハンガーに干す。 これらの作業はどちらかというと好きなのだが、たたむことだけハードルが高い。 スイッチを押す、は最早工程としてカウントするべきなのか分かりかねるが、それと同等に衣類を色柄別に分けたり、ネットに入れたりの作業や、ハンガーに干すことはストレスをかけずに行える。 それなのに、乾いた衣類をたたむ工程だけはとにかくストレスがかかる。 自分でも理由はわから

          苦手な家事

          父とサザンと、リズム感。

          父のリズム感が最悪だと気づいた時の話である。 私は比較的、仲の良い家庭で育った。 実家にいた時は父と娘の2人でお出かけすることもよくあり、時々一緒に映画を見に行ったり、ご飯を食べにも行った。 それは、周囲の10代20代の娘の中ではレアだったらしく、周りの大人から不思議がられたこともある。 各々が個性的で一風変わっているが、祖父母と両親、私、そして妹の6人家族はまずまず上手くやってきたと思う。 父は歌が上手い。 桑田佳祐が大好きで、よく車やお風呂場で口ずさんでいた。

          父とサザンと、リズム感。

          おならの誤算

          ダイエットのためにジムに通い始めた。 週に2回、夕方から夜にかけての時間帯だ。 嫌なことはまとめて一気に片付けてしまいたいタイプなので、ジムは自宅から徒歩30分のところにした。 外に出たついでに、せっかくなら移動での運動量を加算しようというわけだ。 早く痩せたいが何かを毎日続けるのがイヤな私なりの考えだった。 ジムでは筋トレのみ行っているので、往復1時間の徒歩は引きこもりがちな私の生活の中では、貴重な有酸素運動になる。 はじめは行きの30分ですでにバテていたが、慣れて

          おならの誤算

          アイドルの顔

          最近気づいたことがある。 「アイドルの顔がみんな同じに見える」問題の答えだ。 きっかけは、YouTubeで見かけた「0年0組-アヴちゃんの教室」である。 これは、日本テレビ、スターダストプロモーション、ソニーミュージックと、女王蜂のボーカル、アヴちゃんのタッグによる、独自のグループを生み出すためのスクール型オーディション企画で、いわゆるサバイバルオーディション番組のひとつだ。 アイドルに今一つピンと来ない私が、なぜ10代の少年が中心のオーディション番組を見ることにしたの

          アイドルの顔

          ぶつかりおじさん

          先日はじめて「ぶつかりおじさん」に遭遇した。 夕方の池袋駅でのことだった。 主要駅で帰宅ラッシュの構内は混み合っていて、乗り換えのために移動している時もたくさんの人とすれ違う。 私は歩道を歩いている時に、向こうから人がやってくるとどっちに避けたらいいか迷って、結局相手にフェイントをかけがちなので、こんなにたくさんの人がいる駅で迷惑をかけられないと思い、緊張しながら壁際を歩いていた。 田舎から観光にきていた私は、必死であった。 なんとなく流れで複数の列ができ、私は前を歩

          ぶつかりおじさん

          いちごフロート

          小学生の頃、席替えをきっかけに仲良くなったAちゃんと、夏休みの自由研究を一緒にすることになった。 急激に距離が縮まったきっかけや、自由研究のテーマはサッパリ思い出せないが、Aちゃんの家に行くのが楽しかったことは今でもはっきりと覚えている。 Aちゃんには歳の離れたお姉ちゃんがおり、その当時中学生か高校生だった。 わたしの知らないマンガやアニメのグッズをたくさん持っており、毎日自由研究そっちのけでAちゃんと一緒にお姉ちゃんから借りたマンガを夢中になって読みふけっていた。

          いちごフロート