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オリンピックに無関心な人もいるって話

テレビもネットも新聞も、どこもかしこもオリンピックムード満載のこの時期、スポーツに全く関心のないみなさんいかがお過ごしでしょうか。
今回は私のようにどうしてもスポーツに興味が持てない・感動ができないという人向けにこの記事を書こうと思います。
とは言え、こんな種類の人間は圧倒的にマイノリティだからきっと読まれないことは分かっているんだけど。

とにかく、スポーツ観戦で感動をしたことがない。もちろん日本がメダルを取ったりしたら「良かったね」とは思う。でもその過程で応援をしたりとか、それによって元気をもらったりとか、そういうアツい感情を抱いたことがない。
別に「私は人とちがうのだ」とイキっているわけではない。実際にイキってみようとすると難しい問題にぶち当たることがあるのだ。

数年前の話だけど、多分ワールドカップか何かだったと思うけど(この辺も興味がないから一体なんのビッグイベントなんだか分からない)、その試合がちょうど平日の仕事の時間帯で、その日だけ特別にプロジェクターに試合を映そうということになった。そしたらほぼ全員がプロジェクターに釘づけになり応援し始めた。この状況で1人ポツンと机で仕事をしているのはさすがに浮きまくりで、いやそのまま仕事をしても良かったんだけど「ねえ、サッカー見ないの???仕事は後でいいんだよ!」なんて気を遣われて絡まれるのも嫌だったので、みんなの後ろに立って見ているフリをしていた。この出来事のポイントは「みんなサッカー見るの大好き!」という前提で行われていることだ。潔いくらいにそこには1ミリの疑いもない。そんな状況でわざわざ「私、興味ないんで」なんて面倒くさくて言えない。そもそも分かってもらおうなんて気持ちもないのだけれど。もし言ったところでどうなる?「えー!!日本が試合してるのに応援しないのー???」なんて言われて余計面倒くさい。結局は合わせる方が楽なのだ。

こういう「みんな好きで当たり前」っていうのは、そういえば他でもあるなとふと思い出した。
例えば「甘いもの」。特に「女性は甘いものが好き」という固定概念には凄まじい安定感がある。私は甘いものは苦手ってわけじゃないけど、こってりしたクリーム系スイーツは苦手だ。職場で差し入れとしてシュークリームなど配られるとかなり辛い。個別包装のお菓子なら持ち帰れるけど、ティッシュの上に乗せられたシュークリームを差し出されるということは「シュークリームが好き」かつ「好きだからその場で食べちゃう」という2つの大前提の行為だ。違うって言われるかもしれないけど、私はサッカーのプロジェクターの話と重なる部分があるなぁと思う。

別に大げさなことを言いたいわけじゃない。ただ世の中には「スポーツ観戦が好きじゃない人もいる」し、「女性でシュークリームが嫌いな人もいる」ってことだけ。

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